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LGBTに女性差別・・・ 那覇で性の多様性テーマに企画展

7/10(月) 18:00配信

沖縄タイムス

 那覇市歴史博物館(パレットくもじ4階)が「『性の多様性を尊重する都市・なは』宣言~その歴史と背景~」と題する企画展を開催している。LGBT(性的少数者)をテーマにした企画展は県内の博物館で初めて。宣言文の策定過程がわかる内部資料や、なは女性センターの啓発活動、金城小学校での授業の取り組みなどを紹介している。8月28日まで。8月5日午後2時から「無意識に人を傷つけてしまわないために」をテーマにワークショップを開く。

 那覇市は2015年7月、性に関するあらゆる差別や偏見をなくし、誰もが安心して暮らせる「レインボーなは(通称)」を宣言。同性カップルを夫婦と同じような関係と認める「パートナーシップ登録制度」の導入や、市営住宅の同居条件に同性パートナーも加えるなど、制度面の整備を進めた。

 企画展では、宣言文の完成までに当事者や有識者を交えた会議で文案が練られた様子が伝わる原稿や議事録を展示。主任学芸員の倉成多郎さんは「文章としては短いが、関係者の願いや希望がつまっていることが伝わってくる」と話した。

 男女の性別によって特定の役割を定める「人権問題」とも関連づけ、トートーメー継承問題や、地区共有の土地の地権者として女性の地位を認めるよう求めた金武町杣山訴訟問題、県庁職員の共働き退職勧告問題、バスガイド35歳定年問題など、県内の出来事をパネルで振り返った。

 金城小学校で実施した絵本を使った性の多様性に関する授業の実践例では、子どもたちの感想文を読むことができる。 

 今企画は、同博物館が現代社会の課題を題材にした企画の第1弾。倉成さんは「展示・アピールするのは博物館の得意分野。歴史だけでなく現代の課題にも関心を持ってもらえる企画を考えたい」と話した。今後は「子どもの貧困」などのテーマを検討しているという。入館料大人350円、大学生以下無料。

最終更新:7/11(火) 13:00
沖縄タイムス