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IMSA第7戦:波乱のレースを2016年王者が制す。ニッサンDPi&NSX GT3が表彰台獲得

7/10(月) 12:18配信

オートスポーツweb

 IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)は7月9日、第7戦モスポートが行われ、ウェーレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.R(デーン・キャメロン/エリック・カラン)が総合優勝。2017年シーズン初優勝を挙げた。

【画像】参戦後初のGTDクラスポールポジションを獲得した14号車レクサスRC F GT3

 シリーズ唯一の国外戦となる第7戦は、カナダ・ボーマンビルのカナディアンタイヤ・モータースポーツ・パークを舞台に、2時間40分のセミ耐久レースフォーマットで行われた。

 現地12時05分に決勝がスタートすると、前日の予選でポールポジションを奪ったウェイン・テイラー・レーシングの10号車キャデラックDPi-V.Rと、2番手につけたJDC-ミラー・モータースポーツの85号車オレカ07・ギブソンの2台が3番手以下を引き離しながら僅差のマッチバトルを展開していく。

 スタートから1時間、10号車キャデラックは最終コーナーでGTLMクラスに詰まったタイミングを突かれ85号車オレカに先行を許すが、同時に入った2回目のルーティン・ピットインのタイミングで再逆転に成功。しかしコース復帰から約15分後、ペースで勝る85号車オレカにふたたび逆転されてしまう。

 レース中盤、エクストリーム・スピード・モータースポーツ(ESM)の22号車ニッサンDPiがトラブルでストップしたため、この日はじめてのフルコースイエロー・コーション(FCY)が導入さると、時を同じくして大粒の雨がコースを濡らし始める。

 このタイミングでPクラスの全車がピットイン。多くのチームがスリックタイヤからウエットタイヤへとスイッチするなか、2番手となった10号車キャデラックは、路面がすぐに乾くと判断し、スリックからスリックに交換してコースに復帰した。

 また31号車キャデラック、マスタング・サンプリング・レーシングの5号車キャデラックDPi-V.Rも一度はウエットタイヤでコースに出たものの、すぐにピットに戻り、再度スリックタイヤに交換している。

 フィニッシュまで40分、レースがリスタートされるとスリックタイヤを履く10号車キャデラックはグリップが得られず4番手まで後退。しかし、すでに雨は止みコース上には陽射しが照っていた。

 リスタートから10分、コースのレーシングライン上は次第に乾き、ウエットタイヤ装着車のタイムをスリック装着組が上回っていく。これを見て総合首位を走る85号車オレカ、2番手のESM2号車ニッサンDPi、3番手につけるマツダ・モータースポーツの55号車RT24-Pが緊急ピットイン。タイヤをスリックに交換しコースに復帰する。

 ウエット装着組のピットインによりふたたび総合首位に立った10号車キャデラックだったが、チェッカーまで残り20分、トラフィックを交わすタイミングでコルベット・レーシングの4号車コルベットC7.Rとともにコース外に飛び出し、タイヤバリアに激突。10号車はコースに復帰したもののリヤセクションを大きく壊してしまう。

 このクラッシュにより4号車コルベットがリタイア。レースは2回目のFCYが導入される。10分間のセーフィティカーランののち、レースがリスタートされると10号車キャデラックはマシン修復のためにピットイン。代わって31号車キャデラックが総合首位に浮上した。

 後方では3番手の85号車オレカと2番手となった5号車キャデラックが接触し、5号車がスピン。85号車オレカが2番手に浮上するとともに、4番手を走る2号車ニッサンDPiが労せず3番手に浮上した。

 レース最終盤、ふたたび雨が降りはじめると濡れた路面に足を取られたPR1/マティアセン・モータースポーツの52号車リジェJS P217・ギブソンが横転する大クラッシュを喫し、3回目のFCY提示。レースはそのままチェッカーとなった。

 この結果、2016年のシリーズチャンピオンである31号車キャデラックが今季初優勝を飾ることとなった。85号車オレカは2戦連続の総合2位表彰台獲得。総合3位にはESMの2号車ニッサンが入った。

 米独のマニュファクチャラーが激突するGTLMクラスは、第6戦ワトキンス・グレンでデビュー後初優勝を飾ったBMWチームRLLの25号車BMW M6 GTLM(ビル・オーバレン/アレクサンダー・シムズ)が2連勝を達成。

 スタートからレースを優位にすすめた25号車M6はレース中盤、一度はポールスタートの911号車ポルシェ911 RSRに逆転を許すもののコース上で抜き返し、僚友の24号車BMW M6 GTLM(ジョン・エドワーズ/マーテェン・トムチェク)を引き連れワン・ツー・フィニッシュを飾った。クラス3位にはフォード・チップ・ガナッシレーシングの67号車フォードGTがつけている。

 予選で3GTレーシングの14号車レクサスRC Fが参戦後初のポールポジションを獲得したGTDクラス。14号車レクサスはスタート後1時間にわたってクラス首位を守ったものの、1回目のピットイン時、ジャッキアップ中にタイヤを空転させてしまい痛恨のペナルティ。勝負権を失ってしまう。

 代わってクラストップに立ったスティーブンソン・モータースポーツの57号車アウディR8 LMSは盤石なレース運びで2位以下に10秒以上のギャップを築くと終盤の降雨、FCY後のリスタートでも動じず。堂々のトップチェッカーで今季初優勝となった。

 クラス2位はクラス2連勝中だったマイケル・シャンク・レーシング(MSR)の93号車アキュアNSX、スクーデリア・コルサの63号車フェラーリ488 GT3がクラス3位につけた。

 93号車NSXの僚友、86号車NSXは予選3番手からスタートし、中盤までクラス2番手を走るも終盤にポジションを失い最終的にクラス10位でフィニッシュ。FP3でクラッシュし、予選の出走が叶わなかった3GTレーシングの15号車レクサスRC Fは、クラス最後尾から12位まで順位を上げてチェッカーを受けている。

 PCクラスは、パフォーマンステック・モータースポーツの38号車オレカFLM09(ジェームス・フレンチ/パトリシオ・オーワード)が、他車のホイールから脱落したタイヤに乗り上げるアクシデントに見舞われながら、終盤にライバルを逆転し今季6回目のクラス優勝を飾った。

 WSCC次戦は7月21~22日、舞台をアメリカ・コネチカット州のライムロックパークに移して第8戦が行われる。なお、出走はGTLMクラス、GTDクラスの2クラスのみとなる。

[オートスポーツweb ]