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5番手スタートもショートオーバルに苦戦の琢磨「段々とリヤのグリップがなくなった」

7/10(月) 12:00配信

オートスポーツweb

 オーバルコースと一口に言っても、インディ500のスーパースピードウェイから、フェニックスや今回のアイオワのようなショートオーバルまで千差万別で、ひとつとして同じものはない。

 今年スーパースピードウェイを完璧に攻略出来た佐藤琢磨も、テキサスではなんとか速さを見せたが、前半のフェニックスやここアイオワのショートオーバルでは手を焼いてしまった。それを如実に表したアイオワのレースだった。


 先週行われた事前テストでは、あまり芳しい成果を上げられていなかったという琢磨だが、今週に入っても土曜日のプラクティス1回目では21台中20番手というブービー賞。

「少しずつやっている事が後手に回っている」という状態だったのだが、予選ではアテンプト順が後半だったのも幸いし、ホンダ勢最速の5番手をゲットした。相変わらずここ一発で奮起するのは琢磨らしい見せ場だった。

 レースではグリーンのコールに合わせていいスタートを切ったのだが、15周を過ぎたあたりから徐々にペースが落ちていく。


 ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)、ジェームズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)やチームメイトのライアン・ハンター-レイと次々に抜かれ始め、後方にはスコット・ディクソン、トニー・カナーンのガナッシのドライバーもプレッシャーをかけ始めた。

「最初のペースが良かったのは、走り出しのコンディションにマシンがマッチしていたからで、ペースが落ち着いてくると段々とリヤのグリップがなくなりました……」という琢磨が、決定的に遅れてしまったのは3スティント目になった時だ。

 127周目「左のリヤタイヤが明らかにおかしくて、内圧も全然上がってこなかったんです。もうどうしようもなくて、予定外のピットインをすることになりました……」

 最悪なことに、その直後にイエローコーションが出てしまい、短いショートオーバルではさらにラップダウンとなって致命的な2周遅れになってしまう。


 18番手というほぼ最後尾からの追い上げだったが、テキサスのように奇跡が起きないわけないでもない。イエローコーションのたびにラップダウンを1周ずつ取り戻したが、全体的にスピードが足りないのは明らかだった。

「タイヤを履き替えた後はグリップに助けられて良いペースだったのですが、後半になるとどうしようもなかった……」

 途中、雨が落ち始めて赤旗中断となったのだが、琢磨の助けになったわけでもなく、レースが再開されても17番手のポジションからのレースが続いた。その後も、我慢のレースが続き300周のレースを2周遅れでなんとかチェッカーを受け16位で終わった。


「う~ん、悔しいですね。タフなレースでした。チームメイトのライアンは先にいっちゃったので、彼がどんなセッティングだったのか後で聞いてみないとわかりませんが、マルコもアレクサンダー(ロッシ)も、あまり良くなかったですよね?」

「今日のレースをしっかり分析して、次のショートオーバルのセント・ルイスのレースではこのようなレースにならないようにしないと。でも、来週末にはトロントのレースがありますから、今日の悪い流れは忘れて、良い流れを取り戻したいですよね」

「ここ2年トロントではいい内容のレースが出来ていましたから、今年最後のストリートのレースで良いレースをしたいと思います」

 悪い流れが数戦続いてしまった琢磨。ポイントスタンディングでも7位まで落ちた。来週末のトロント戦で奮起を期待したいところだ。

[オートスポーツweb ]