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谷原秀人、谷口キャディーの思い背負うもV及ばず

7/10(月) 9:59配信

日刊スポーツ

<欧州男子ゴルフ:アイルランド・オープン>◇最終日◇9日◇英国・ロンドンデリー、ポートスチュワートGC(7004ヤード、パー72)◇賞金総額700万ドル(約7億7000万円)

【写真】谷原秀人10位、欧州初参戦の松山英樹は14位

 谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)が、日本勢3人目となる欧州ツアー優勝を逃した。父を亡くしたばかりの谷口拓也キャディー(37)のためにも頂点を目指したが、1イーグル、1バーディー、3ボギーのイーブン72。通算15アンダー273の10位だった。20日開幕の全英オープン(英ロイヤルパークデール)に向け、順調な仕上がりを示した。

 谷原はスコアを伸ばし切れなかった。猛チャージの第3日とは対照的にバーディーが奪えなかった。前半をイーブンで折り返し、後半13番パー5で2オンに成功。約6メートルのロングパットを沈めてイーグルを奪取。その時点で一時は3位まで浮上したが、16、17番と痛恨の連続ボギー。最後に優勝戦線から脱落した。

 松山にも兄貴分として慕われる男には負けられない理由がある。今大会のバッグを担ぐ日本ツアー2勝の谷口は、東北福祉大の1年後輩。その谷口が父隆政さんを亡くしたばかりという悲しみに耐えながら、サポートしてくれていた。日本アマに出場経験のある隆政さんは、谷口が谷原のキャディーを務める予定の全英オープンを特に楽しみにしていたという。そして谷原自身、昨年2月に父直人さんが胃がんで帰らぬ人となった。家族を失う痛みは身に染みて分かっていただけに悔しい最終日となった。

 「上位に追いつくには1度は爆発しないと」と話していた通り、第3日は猛チャージを披露した。66は2番目の好スコアだった。「風の強弱がなかなか分からない。グリーンの速さもホールによって違う」。リンクス特有の難しさを口にしつつ、確実にチャンスを演出できた。「ボギーが少ないのはいい。そこにバーディーが付いてきてるのは、さらにうれしい」と手応えは感じていた。それだけに不完全燃焼の日曜日となった違いない。

 欧州ツアーでは3位に入った5月のBMWプロ選手権に続く優勝争いだった。優勝した世界ランク11位のラームとは4月のマスターズの予選ラウンドで同組だった。ラームを捉えることはできなかったが、全英オープンに向けての手応えにはなったはず。日本ツアー通算14勝のベテランが自信を胸にメジャーに臨む。

 ◆谷口拓也(たにぐち・たくや)1979年(昭54)9月17日、徳島県阿波郡阿波町生まれ。父隆政さんの指導で5歳からゴルフを始める。香川西高から進んだ東北福祉大では3年から団体戦のレギュラー。先輩の谷原、後輩の宮里優作と1学年違い。04年のアイフル杯でツアー初優勝、08年のサン・クロレラクラシックでは谷原との激闘を1打差で制した。175センチ、78キロ。

最終更新:7/10(月) 10:27
日刊スポーツ