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トランプ氏息子、「クリントン氏情報のためロシア人弁護士と接触」=米報道

7/10(月) 12:10配信

BBC News

米紙ニューヨーク・タイムズは9日、ドナルド・トランプ米大統領の息子が昨年の大統領選中、ヒラリー・クリントン氏に不利な情報を約束され、ロシア政府とつながりのあるロシア人弁護士と会談していたと伝えた。ドナルド・トランプ・ジュニア氏は会談したことは認めたものの、大統領選に関するものではなかったとコメントした。

報道によると、ドナルド・トランプ・ジュニア氏は昨年6月9日、ニューヨークのトランプ・タワーでナタリア・ベセルニツカヤ弁護士と会談。大統領の義理の息子ジャレッド・クシュナー氏(現・大統領上級顧問)と、当時のトランプ陣営選対本部長ポール・マナフォート氏も同席したという。トランプ氏が共和党候補指名を確実にした、2週間後のことだった。

ニューヨーク・タイムズによると、トランプ・ジュニア氏は、クリントン氏にとって打撃になり得る情報を提供すると申し出を受けて、会談に応じた。同紙は、会談内容の説明を受けたホワイトハウス関係者3人と、会談内容について知る2人を情報源としている。

報道を受けてドナルド・トランプ・ジュニア氏は、会談が確かにあったと認めたものの、ヒラリー・クリントン氏に関する「有意義な情報」の提供はなく、会話の内容は、ロシア人の子供を米国人が養子にする里親事業の再開に関するものだったとコメントを発表した。

トランプ大統領の側近たちがロシア人と非公式に会談していたことが、当事者によって初めて確認されたケースとされている。

ロシア人子供の養子縁組事業については、2012年に米議会がロシアの人権侵害を理由にロシア政府関係者の資産凍結とビザ発行中止を含む制裁法案を議決したのを受けて、ウラジーミル・プーチン露大統領が事業を中止した。

制裁法案に反対する運動の中心になったベセルニツカヤ弁護士は、「大統領選についてはまったく何も話し合っていない」、「私はロシア政府の代理をしたこともないし、ロシア政府の代表とこうした事柄について話し合ったことは一度もない」とコメントした。

クシュナー氏とマナフォート氏はコメントしていない。クシュナー氏の弁護士によると、同氏はこの会談についてすでに、機密情報閲覧権限を申請する際に情報当局に報告してあるという。

トランプ大統領の法務顧問チームは、この会談について大統領は「承知していないし出席しなかった」とコメントした。

連邦捜査局(FBI)と連邦上下両院が、ロシア政府が昨年の米大統領選に介入したのではないかという疑惑について調べている。FBIと議会はさらに、トランプ陣営がロシア当局と結託した疑いについても調べているが、これまでのところ、結託を裏付ける証拠は明らかになっていない。

「有意義な情報はなかった」

トランプ・ジュニア氏はコメントで、「選挙運動に役立つ情報を持つかもしれない人物」に会うよう知人に言われたと説明した。

「会談前にはその人の名前を知らされていなかった。ジャレッド(クシュナー)とポール(マナフォート)に同席するよう頼んだが、内容については離さなかった」

「挨拶を交わしたあと、その女性は、ロシアとつながる個人が民主党全国委員会に資金提供し、クリントン氏を支持しているという情報を持っていると言った。けれどもその発言はあいまいで不確かで、意味が通らなかった。詳細や裏付けの提供もなく、提供しようかという申し出もなかった。この人は有意義な情報を持っていないのが、すぐに明らかになった」

トランプ・ジュニア氏によると、ベセルニツカヤ弁護士は次に、ロシア人養子縁組事業について話を始めたという。

「要するに最初からこれが本題で、大統領選に役に立つかもしれない情報というのは、会談の口実だったのだと分かった」

(英語記事 Donald Trump Jr 'met Russia lawyer for Clinton information')

(c) BBC News

最終更新:7/10(月) 12:10
BBC News