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「ISの闇と蛮行への勝利」=モスル制圧を正式宣言―イラク

7/11(火) 1:49配信

時事通信

 【カイロ時事】イラクのアバディ首相は10日、過激派組織「イスラム国」(IS)が約3年に及ぶ恐怖支配を敷いた北部モスルを完全に奪還したと正式に表明した。

 モスルで演説した首相は「今日の勝利は、ISの闇と蛮行、テロに対する勝利だ」と強調した。

 アバディ首相は9日の声明で、既にモスルの「解放」を発表していたが、現地入り後にISの残党が抵抗を続けているとの報告を受け、正式な勝利宣言は見送っていた。10日は軍事作戦に従事した司令官や兵士らの前で、「イラク国民と領土を分断する試みを阻止した。虚構の国は失敗し、崩壊した」と演説。宣言後はイラク国旗を高々と掲げ、モスル全域の制圧を誇示した。勝利をたたえ、イラク全土で11日が祝日となるほか、1週間を祝賀期間とする。

 ただ、正式に奪還が宣言された後も、ISが抗戦のため「人間の盾」にしていた市民がすべて解放されたかは不明だ。激戦となった旧市街には今も、ISが仕掛けた爆発物や地雷が残っているとみられ、その処理も急務となる。首相は「安定と再建、ISの残党を一掃する任務が残っている。国民の団結が必要だ」と指摘。IS支配や戦闘を逃れてモスルを離れた100万人を超える避難民の帰還や、各地に点在するIS支配地域での打倒に取り組む決意を示した。 

最終更新:7/11(火) 8:34
時事通信