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ボルボがすべての車種をEVやハイブリッドに EVシフトの動きに拍車かかる?

7/11(火) 11:50配信

THE PAGE

 高級車メーカーとして知られるスウェーデンのボルボ社(ボルボ・カー社)が、2019年以降に発売するすべての車種について電気自動車(EV)もしくはハイブリッド車(HV)にするという方針を明らかにしました。大手自動車メーカーの中で、内燃機関の廃止を正式に表明するのは同社が初めてですが、有力メーカーの1社である同社がEVシフトを鮮明にしたことで、この動きに拍車がかかる可能性が出てきました。

 同社は今年6月、傘下の「ポールスター」を独立したEV専用の高性能ブランドとすることを発表しており、EVを強化する姿勢を鮮明にしています。2019年以降は、ポールスター・ブランドで2車種、既存のボルボ・ブランドで3車種のEVを市場に投入していく予定です。

 一方、既存製品については、すべてのモデルについて、家庭用電源から充電ができるプラグイン・ハイブリッド(PHV)、もしくはモーターを補助動力として使用するマイルド・ハイブリッドのいずれかを搭載し、純粋な内燃機関のみのモデルは生産を行いません。これによって、将来的には内燃機関のみを搭載したボルボの車種は消滅することになります。

 次世代エコカーの仕様をめぐっては、EVや燃料電池車(FCV)など複数の技術が併存しており、当初はどの仕様が主流となるのか混沌とした状態でした。しかしEVメーカーのテスラが大成功するなど、世の中の潮流は徐々にEVに傾きつつあり、大手メーカーもEV対応を強化しています。

 ボルボは高級車メーカーですので、自動車市場でそれほど大きなシェアを占めているわけではありません。しかし、ボルボ・ブランドの影響力は依然として大きいことに加え、現在、同社は中国企業の傘下にあり、中国市場での大規模な展開もあり得る状況です。場合によっては、今回の発表をきっかけに、大手メーカーのEVシフトが加速する可能性も十分に考えられます。

 各社のEVシフトが進んだことで、大手メーカーの中でFCVを主力に掲げるのはトヨタなどごく一部だけになっています。このままEVシフトが進んだ場合、FCVで先行していたトヨタは苦しい立場に追い込まれるかもしれません。

 ちなみにトヨタのライバルである日産は、公式には表明していませんが、水面下でEVシフトを着々と進めていると言われます。その証拠に、同社は昨年、傘下の自動車部品メーカーであるカルソニックカンセイを売却してしまいました。内燃機関を搭載した高品質な自動車を製造するには、部品メーカーの協力が欠かせないという現実を考えると、日産のEVシフトは本物である可能性が高いでしょう。自動車業界にはこれまでにない変化の波が押し寄せそうです。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:7/18(火) 6:08
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