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仏教系大学を儒教系法人に譲渡、学生8人が国を提訴

7/11(火) 7:01配信

朝日新聞デジタル

 仏教系の苫小牧駒沢大(北海道苫小牧市)が儒教系の学校法人(京都市)に経営譲渡されることを巡り、同大学の学生8人が10日、国などを相手に、大学側の変更申請を認めないよう求めて東京地裁に提訴した。学生らは「住職になるため仏教系大に進んだのに、儒教系の学校法人に譲渡されたら資格が取れない」と訴えている。

【写真】提訴後に会見する原告学生の保護者たち=東京・霞が関の司法記者クラブ

 曹洞宗宗務庁によると、同大学は曹洞宗系で、仏教専修科を修了すれば、曹洞宗の寺の住職になる資格の一部を満たすという。

 訴状などによると、学校法人駒沢大学は3月、経営難を理由に苫小牧駒大の経営を、建学の精神に儒教の教えを掲げる学校法人京都育英館に変更するよう文部科学省に申請。8月に文科省が可否を判断する。 提訴後に会見した原告の男子学生(19)の父親、成澤廣仁(こうじん)さん(58)は「突然テレビで知り、子どもは不安の中にいる」と話した。釧路市の寺を継がせる先行きは見えず、「大学から説明も何もない」と憤る。

 一方、駒大は「訴状を確認していないためコメントできない」。曹洞宗宗務庁は「苫小牧駒大には僧侶輩出機関のままでいて欲しいが、悩ましい問題だ」と話した。(後藤遼太)

朝日新聞社