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アイリバーからスピンアウトした、新ブランド「AZLA」

7/11(火) 11:00配信

アスキー

アイリバーをスピンアウトした人物が始めた新ブランドAZLA。その新製品が登場した。

 アユートは7月11日、韓国の新進ブランド“アズラ”(AZLA)のイヤフォンを取扱開始した。色はMeteor Gray(メテオグレー)とLunatic Silver(ルナティックシルバー)の2種類が選べる。価格はオープンプライスで、アユートの直販サイト「アキハバラ e市場」での販売価格は4万9980円。発売時期は未定。
 
 AZLAは韓国アイリバーの創業メンバーのひとり、Ashully Lee(アシュリー・リー)氏が主宰するブランド。2017年に創立したばかりとなる。ブランド名は、フランス語の「AZUR」(天空)とラテン語の「LAPIS」(石)を組み合わせた造語で、「天空のかけら」という意味を込めている。その第1弾となる製品が「AZLA」というイヤフォンだ。
 
同軸ハイブリッド型ドライバー
 特徴のひとつは、バランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーと直径11ミリのダイナミック型ドライバーを「同軸配置」したハイブリッド型ドライバー(BED:Bulls Eye Driver)を採用したこと。BEDという名前から分かるように、ドライバー開発とそのチューニングにあたっては、韓国のDynamic Motion社と協力している。
 
 筺体は密閉型で、独自のエアフロー技術「Infinity sound technology」を組み合わせている。筐体は2層構造になっており、まず内側のアルミ合金製フレームに、大型のベントポートを設けた。この外側をポリカーボネート製の透明なシェルで覆っている。シェルの内側には、比較的広い空間があるため、その中を空気が柔軟に動く仕組みだ。結果、密閉式らしい低音のダイナミックな表現と、開放型の持つ高い空間再現能力を両立できるとしている。筐体はハメコミ式で接着剤などは使用していないとのこと。
 
 ケーブルは着脱式で、端子はIEM 2ピン。Labkable(ラブケーブル)製の「Silver Galaxy Mix MKII」をベースにしたチューニング品で、超高純度の銀合金と6N OFC線材のハイブリッド。プレーヤーとは3.5mm3極端子で接続できる。本体にはDignis製のキャリングケースも付属する。ハンドメイド生産で、ファスナーのつくりや内部の仕切り(特許出願中)なども工夫しているそうだ。
 
 インピーダンスは24Ωで、周波数帯域は5Hz~40kHz。重量は35g(ケーブル込み)だ。
 
 ブランドの責任者である、アシュリー・リー氏は「AZLA」はリスニングして楽しいイヤフォンを目指して開発した。新しいドライバーを使っていろいろな商品を提供していく計画だとした。
 
 なお、アユートはAZLA向けオプションとして、2.5mm/4極端子のリケーブル「AZLA Silver Galaxy Mix+ 2.5mm Balanced」を発売予定だ。価格はオープンプライスで、直販価格は2万9980円になる見込み。
 
素直なサウンド、自分の耳にあうかどうかが選択のポイント
 実際に装着して聞いてみた。本体はイヤフォンとしては比較的大型の部類に入る。同時にドライバーはノズルの先端に近い位置に配置されているため、より高音質に聴くとなると、ノズルを耳の穴に対してなるべく垂直かつ深く差し込む必要がある。ただしノズルの角度の関係でベストポジションを見つけるのがやや難しい印象があった。装着状態が悪いと、低域がスカスカした感じになり、本来のパフォーマンスを発揮できないため、自分にあった装着方法を見つけるのが第1のポイントになる。
 
 
 そのためにイヤーチップの選択も重要だ。付属品は一般的なシリコン素材のものだが、SpinFitやCOMPLYといった他社製イヤーチップを組み合わせる方法も考えられそうだ。メーカーとしては推奨しないものの、装着感およびトーンバランスの調整をするには早道と言える。
 
 同軸ハイブリッドタイプのイヤフォンというと、昨年登場したDynamic Motionの「DM200H」が有名だ(関連記事)。ダイナミックドライバーの中央に特殊な穴(これを「Bulls Eye」と呼んでいる)を空け、そこからBAドライバーから発せられる音を通す仕組みだ。DM200Hは、BA型の特徴である「ボーカル帯域の滑らかさ」や「質感表現の巧みさ」に加え、ダイナミック型の担当する低域とのつながりもよく、まとまりのいいサウンドという印象だった。
 
 AZLAに関しては低域~中域を少し持ち上げつつも、全体としてはフラットで癖のないサウンドを狙っているとのこと。実際に聞いてみると、中低域がたっぷりとしておりボーカルを豊かに聴かせる。強烈な個性もないのだが、癖もなく、オールラウンダー的に使えそうな機種だ。ただしこれもきちんと装着できることが前提で、少しでも耳穴への差し込みが緩いと、低域が鳴らず、かなり腰高なサウンドになってしまうので注意が必要だ。
 
 なお、試聴したのは開梱した直後の新製品だが、エージングが進むと音のとがりが滑らかになり、まとまり感のあるサウンドになるそうだ。
 
 最後に音とは関係ないが、キャリングケースは素材が上質で、ファスナーの締まり具合など含めて使いやすくできている。持ち運ぶ機会が多い製品だけに、こういった部分にも注目しておきたい。
 
 
文● きゅう 編集●ASCII

最終更新:7/21(金) 11:26
アスキー