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阪神・金本監督、西岡にGOサイン!2軍戦視察で15日1軍合流明言

7/11(火) 7:00配信

サンケイスポーツ

 (ウエスタンリーグ、阪神7x-6広島=延長十回、10日、鳴尾浜)動いた! 見た! 合格や! 阪神・金本知憲監督(49)が10日、オフを利用し、ウエスタン・広島戦(鳴尾浜)を電撃視察。左アキレス腱断裂からの復活を目指す西岡剛内野手(32)の適時二塁打に目を細め、15日の1軍合流を明言した。3位転落危機にある中、後半戦のキーマンはもちろん、西岡。お祭り男が、もどかしい空気を変える!!

 漆黒のワンボックスカーが到着した。扉が開く。灼熱の鳴尾浜に姿をみせたのは金本監督だった。休日返上となれば極めて異例。この日の朝、足を運ぶことを決めたようだ。

 「きょうは才木を見にきた。先発だしね。ホントにホントに。ついでに西岡と北條も見にきた」

 午後0時半、プレーボール。5分ほど前にバックネット裏の球団ブースに入った。目的は最速150キロ右腕、ドラフト3位・才木浩人投手(須磨翔風高)だったというが、それ以上に目を引いたのが、左アキレス腱断裂からの復活を目指している西岡だった。

 「見た見た。足がよく動いていたね。二塁打も(二塁到達まで)速かったね」

 二ゴロ、遊ゴロで迎えた四回二死二塁の第3打席。左腕・中村恭の136キロを右翼線に運んだ。足の故障を感じさせない全力疾走で一気に二塁到達だ。4打数1安打1打点。驚くほどシャープになった西岡は「全然」と多くを語ることはなかったが、掛布2軍監督は「(金本)監督は一塁への全力疾走とかショートの守備をみて安心していると思う」と満面の笑み。11日の広島戦は左翼で、12日の同戦も先発出場する予定で、金本監督は「球宴休みに(1軍)練習にくるから」と15日の合流を決断した。

 チーム状況を考えれば1日でも早く戻したい。交流戦終盤から8連敗を喫するなど、最大「12」あった貯金は「5」まで減った。二塁だけではなく遊撃も一塁も外野もできるスイッチヒッターを1軍戦線に上げることで、どれだけ戦力層が厚くなり、競争が激化するか。さらにムードメーカーとしても、重苦しいベンチを明るくしてくれる。だが、患部が患部だけに、これまで慎重な姿勢を貫いてきた。自らの目でチェックし、17日の広島戦(甲子園)から始まる後半戦でゴーサインを出した。

 掛布2軍監督も「もう下(2軍)で出ても意味がないだろう」と全幅の信頼で送り出す。西岡はこの期間、自らの体を戻すことだけではなく、後輩たちへ、アドバイスを惜しまなかった。高卒3年目の植田には「リードをもっと大きくしてみたら?」と提案。体重のかけ方、タイミングの計り方など自らの経験を踏まえて、丁寧に教えていた。植田は「すごい」と感無量。この“化学変化”を今度は1軍で起こす。

 金本監督だけではなく、高野球団本部長らフロント陣も駆けつけた。お祭り男が、ついに帰ってくる。灼熱の7、8月。夏バテ気味の虎を変えてくれる。西岡の季節がやってくる。