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ゴールドマン、投資信託「解約」総額が3兆円に パッシブ・ファンド人気で打撃?

7/11(火) 17:30配信

ZUU online

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(GSAM)のミューチュアル・ファンド(自由運用型投資信託)解約総額が、2017年だけでも267億ドル(約3兆475億円)に達していることが メディアの報道から分わかった。

GSAMは2016年以降収益が7%、利益が17%に落ちこむなど苦戦が目立ち、投資家間で不安感と焦燥感が広がったものと思われる。

■ファイナンシャル・タイムズ紙「世界一売上の悪いファンド・マネージャー」

投資情報企業、モーニングスターのデータを基づき、GSAMの投資信託流出を最初に報じたファイナンシャル・タイムズ紙 は「2017年、世界で最も売上の悪いファンド・マネージャー」と評した。

GSAMに次いで引きだし額の多かったフェデレーテッド・インベスターズ の、約2倍の額に相当する。

ゴールドマンは事業の多様化を目指し、過去数年にわたり資産運用業務の拡大を試みているが、期待通りの成果をあげていないどころか裏目にでている印象がぬぐえない。昨年の不調は今年に入ってからも続いており、第1四半期の収益は前四半期比7%減となった。

2012年と比較すると運用資産自体は 4150億ドル(約47兆4179億円)増え、1兆3800億ドル(約157兆6788億円)に達しているものの、第1四半期だけに焦点を当てると60億ドル(約685兆5600億円)減っている。投資家がしびれをきらし、さらなる資産の引きだしに走るのも無理はないかと思われる(ファイナンシャル・タイムズ紙調査)。

GSAMは「投資家の関心が現金の代用となる短期投資商品に向いている」ことが、主な流出の要因と見ており、マネー・マーケット・ファンド(即日購入・解約できる短期証券などへの投資)以外の投資信託は好調である点を強調している。

■モルガン・スタンレーなどでも相次ぐ資産流出

投資家のトレンドが伝統的な「アクティブ・ファンド」から「パッシブ・ファンド」へと移行したことも、GSAMにとっては逆風となっているはずだ。

近年、分散化されたポートフォリオで構成されるパッシブ・ファンドの人気が高まっているのに対し、GSAMはベンチマーク(株価指数)以上の収益率を目指すアクティブ・ファンドに偏っている。

GSAMにかぎらず、前述したフェデレーテッド・インベスターズ、モルガン・スタンレー、フランクリン・テンプルトン・インベストメンツなども今年に入り、何十億ドルという解約に打撃を受けている。

英国のコンサルティング企業クリエイト・リサーチ のアミン・ラジャンCEOは、「パッシブ・ファンド人気には、ほとんどすべてのファンド・マネージャーが被害をこうむっている」と現状を冷静に分析。アクティブ・ファンドが直面している課題を指摘した。

GSAMは2012年から2013年にかけ、ドワイト・ア セット・マネジメント やドイツ銀行の安定価値資産運用部門を買収するなど、積極的に資産業務の拡大に励んできた。しかし昨年からは大規模な経費削減を実施中であるほか、ロンドンのヘッジファンド業務をニューヨークへ移動させる計画 などが関係者の話から明らかになっている。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)

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最終更新:7/11(火) 17:30
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