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医療器製造、うるま市へ エフエムディ 海外視野に雇用130人

7/11(火) 16:02配信

琉球新報

 血管を通過させて病変部までカテーテルを誘導する医療機器「ガイドワイヤ」を製造するエフエムディ(埼玉県、寺師剛社長)は10日、うるま市の国際物流拠点産業集積地域に自社工場を建設し、2018年1月にも製造を始めることを発表した。当初は埼玉と愛知の工場で手掛ける製品の中間工程を沖縄で行うが、20~21年にはコーティングまで施して最終製品に仕上げる工場を増設し、海外も視野に沖縄を拠点にした製品出荷を計画する。


 国内や米国の医療機器販売大手との取引で年々発注量が増えているが、主力の愛知工場では従業員の採用難があり、若年労働力の確保と生産能力の拡大を目的に沖縄への進出を決めた。同社は現在、年間20万本のガイドワイヤを製造しているが、沖縄に新工場を整備することで年100万本まで増産を目指す。

 10日に那覇市の沖縄振興開発金融公庫で会見した寺師社長は「沖縄は若年層が多く人口も増えており、特区の税制優遇や行政の助成に魅力を感じた。2段階の工場建設を計画しており、海外出荷も見据えて沖縄で完成品まで製造できるようにする」と述べた。

 沖縄工場の整備では、沖縄公庫が5億5千万円の融資を決めた。中間工程を担う工場は6月下旬に着工しており、完成後は約20人の従業員でワイヤの先端にプラチナ、ステンレスコイルを取り付ける。最終製品にまで仕上げる製造工場を建設した段階で、120~130人の雇用規模を見込んでいる。

 医療用のガイドワイヤは、ステンレスやニッケルチタン合金を加工した直径0・2~0・4ミリの細さの器具。心筋梗塞などの心臓循環器や脳血管内治療で管状のカテーテルを体内に通す際に先行して使用される。今後、中国などでカテーテル手術の普及に伴い、ガイドワイヤも需要増が見込まれるという。

 エフエムディは2003年創業の新興企業。高い技術力や医療現場の要望をくみ取った柔軟な製品開発が評価されている。

琉球新報社

最終更新:7/11(火) 16:02
琉球新報