ここから本文です

<共同研究汚職>阪大元教授に有罪判決 大阪地裁

7/11(火) 11:10配信

毎日新聞

 大阪大と企業の共同研究を巡る汚職事件で、収賄と背任の罪に問われた大阪大大学院工学研究科元教授、倉本洋被告(57)=懲戒解雇=に対し、大阪地裁は11日、懲役3年、執行猶予5年、追徴金1288万円(求刑・懲役4年、追徴金1288万円)を言い渡した。

 飯島健太郎裁判長は「自ら振込先を指示し、多額の賄賂を得た。国立大教授の職務の公平さに対する社会の信頼を大きく損なった」と指摘。執行猶予の理由については「広く報道され、社会的制裁を受けた。これまで建築の耐震分野で社会に貢献してきた」などと説明した。

 倉本被告は公判で起訴内容を認め、「奨学寄付金は自分の金という間違った認識があり、自由に使えないかと考えた」などと述べていた。

 判決によると、倉本被告は2012~16年、耐震技術の共同研究のデータを提供する見返りに、中堅ゼネコンなど4社の担当者から計1288万円を自身が実質的に経営する会社の口座などに振り込ませ、賄賂を受け取った。また、このうち3社から共同研究に使う部材などの経費として約2320万円を受け取ったのに申告せず、大学にその経費として約1570万円を支出させる「二重取り」をして、大学に損害を与えた。【三上健太郎、岡村崇】

最終更新:7/11(火) 12:57
毎日新聞