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前半戦終了報告会で由伸巨人どうなる 内容次第では「現場が荒れる」

7/11(火) 16:45配信

東スポWeb

 巨人は10日、前半戦最終カードとなるヤクルト3連戦の初戦に3―2で逆転勝利を収めた。この9連戦は2戦を残して5勝2敗とし、勝ち越しが決定。ただ借金生活は続き、首位広島とはいまだ絶望的な差が広がっている。そうした状況で、老川祥一オーナー(75)はなおも優勝を厳命。12日に予定されている厳しい立場の高橋由伸監督(42)と、強気を崩さない親会社首脳との節目会談の成り行きが注目されている。

 最下位チーム相手に落とせない一戦。最後は上り調子の切り込み隊長が、ひと振りで試合を決めた。2―2同点の7回二死から、長野が左翼へ決勝の7号ソロを叩き込み、接戦に終止符を打った。

 中5日登板の先発・田口は、8回2失点の粘投でハーラートップタイの8勝目。先制を許しながら試合をひっくり返しての白星に、由伸監督も納得の表情で「初戦を取るというのは大きいことですし、チームとしては一個一個勝っていくしかない状況。ここ数試合は先制点も取れているので、そういった戦いができれば」とこれからの戦いを見据えた。

 本拠に戻っての白星に、観戦に訪れていた老川オーナーも大喜び。「とにかく勝てて良かった。先行された試合で今まで負けるケースが多かったけど、今日は見事にはね返して、最後は長野が本塁打でとどめを刺すという大変いい試合になってありがたい」と殊勲の長野を始め、奮闘のチームを手放しでたたえた。

 ただ、最下位のヤクルトを突き放したところで、上位との差は詰まらない。首位広島はこの日も勝利し、15・5差は変わらず。老川オーナーは「阪神、広島に勝ち越せたことは非常に意味のある展開」と評価しつつ「そうはいっても(上位とは)大きなゲーム差が開いているし、なかなか上にいるチームが落ちてこない。それを待っていたのでは、いい試合をしても下位に低迷とズルズルいってしまう心配がある」と危機感を募らせた。

 12日には前半戦終了報告を兼ね、由伸監督と老川オーナー、渡辺主筆ら読売首脳との会談が予定されている。老川オーナーは「最後まであきらめないで優勝を目指すというところはまったく変わりはない。目指すところはもちろん優勝」と改めて厳命したが、大目標のV奪回は現状、厳しくなった。会談では親会社のスタンスに変化があるのかが注目点となる。

 一方、指揮官とは別に組まれる鹿取GMと読売首脳陣との会談内容はさらに重要だ。育成強化を掲げる新GMを、親会社がどうバックアップするのか。今オフのFA選手や外国人の補強方針、コーチ陣やベテラン選手の去就、ドラフト戦略など、再建策が広く話し合われるのは間違いない。

 球団フロント陣も「鹿取さんはしっかりとしたビジョンを伝えるだろうが、それに対して上の人たちが『YES』というか。内容次第では、現場がまた荒れる」と注目しているが…。

 ようやく上昇ムードのチームは、このまま無風で後半戦を迎えられるのか。間近に迫った節目会談の行方を、チーム全員が息をのんで見守っている。

最終更新:7/11(火) 16:45
東スポWeb