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あなたのスマホが使えなくなる日

7/11(火) 11:05配信

ITmedia エンタープライズ

 ニュースを眺めていると、NTTドコモが提供する一部サービスにおいてAndroidアプリの提供条件を変更するというリリースが出ていました。

【画像】ケータイショップのこんな対応には要注意(総務省の資料より)

 これは、以前、取り上げた電子署名技術「SHA-1」の衝突が実証されたことによるものです。より安全性の高い「SHA-2」に移行するのに伴い、Android 4.2以下の機種を動作保証対象外にするというわけです。

 ほとんどが2014年頃までに発売された端末ですが、一部の機種には発売からまだ2年ほどしかたっていないものもあります。

 今回の動作保証対象の変更は、利用者の「安全」を考えた上でのこと。モノとして壊れていなかったとしても、中身が徐々に時代遅れになってしまうのがスマートフォンデバイスの性なのです。これは、日本人的な「モノを大事に、長く使う」という考え方とは相いれないため、違和感を覚える人も多いかもしれません。

●古くなったスマホのリスクとは

 もちろん、古くなったスマートフォンでも「通話」はできるでしょうが、今やスマートフォンの主目的である「ネットを使う」場合には安全性が低下するため、きちんとアップデートしないと危険です。しかし、多くの場合、リリースから2年ほど経過するとアップデートが提供されなくなるため、結果的に“買い換えを検討”することになります。

 ところが、スマートフォンはそんなに安い買い物ではありません。分割払いや割引の仕組みを利用していると忘れがちですが、端末の購入には、高いものだと8~10万程度の金額を支払っている場合もあるでしょう。そのようなものをおいそれと買い換えることは難しいですよね。

 さらに携帯電話やスマートフォンは、買い換え時に機種変更という“契約処理”を伴うことが多く、店舗によってはこのタイミングで、本来、必要のないオプションを付けたり、高額な商品を勧めてきたりします。

 先日、発表された総務省のサービス改善指導では、携帯事業者のサービスにおいて説明が不足しているという点を指摘していました。私自身もショップの契約変更時に何度も痛い目を見ているので、簡単に「買い換えましょう」とは言いづらいのです。

●できるだけ長く同じスマホを使いたいなら

 スマートフォンは、通話がメインだった携帯電話とは比べものにならないくらいさまざまな機能を利用でき、もはや1台の小さなコンピュータと言っても過言ではありません。それゆえ、安全の確保はとても重要です。

 アップデートが行われることは当たり前のはずですが、特にAndroidはOSのアップデートがなかなか提供されないだけでなく、アップデート処理自体もかなりの手間がかかります。

 私がもし、ITにさほど詳しくない家族にAndroid端末を使わせるとしたら、「長く使うことは諦め、1~2年ごとの買い換えを前提にした安価な端末」を探すでしょう。最近では、大手キャリアでも“分割なしで3万円以下の高品質な端末”が存在するからです。

 もっと長く使いたいなら、安全性の観点からアップルのiPhoneがよさそうです。iPhoneはOSのアップデートも比較的簡単で、iOS利用者のうち86%が最新のiOS 10を利用しているというレポートが上がっています。しかも、2013年に発売されたiPhone 5Sでも、2017年秋にリリース予定の次期iOSが利用できるのです。

 スマートフォンのように、いつも持ち歩いて使う端末は、「一度買って使い慣れたモノ」を使い続けたいと思う人がほとんどでしょう。しかし、ITに関係するモノ、とくにインターネットに接続するPC、OS、スマートフォンは、時代の流れに合わせて、ある程度の期間で新しいモノに移るべきだと思っています。

 携帯事業者が「長く、安全に使えることを保証する端末」を提供すれば、多くの人に使ってもらえると思うのですが、現時点でこれを実現できているのが「携帯電話事業者の機種変更契約ではなく、アップルから直接、iPhoneの端末のみを買う」くらいしかないのがもどかしいです。

 個人的には、日本の端末ベンダーが開発した安価で機能が豊富なSIMフリー端末が、より長期のアップデートを提供することを期待しています。