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やしろあずきの調査―― 昔懐かしい「手を使った遊び」をまとめてみた

7/11(火) 14:42配信

ねとらぼ

 どうも、Web漫画家のやしろあずきです。

 皆さんは小学生のころ、友達とどんな遊びをしていたか覚えていますか? 鬼ごっこ、かくれんぼ、ドロケイ、フラフープにペットボトルロケットなど……子どもだからこそのさまざまな遊びをした記憶があるはずです。

【画像】“バリア”の違いでケンカする小学生の図

 広い原っぱや校庭を縦横無尽に駆け回ったり、シンプルなものから、はたまた創作意欲を凝らした道具を使う遊びなど……どれを思い出しても懐かしい気分に浸れるはずです。

 ……ですが忘れていませんか? 誰が広めたのかも分からないまま、突然学級全体で流行(はや)りだす、シンプルでいてとっても熱中できるある遊びのことを……。

 そう、手遊びです。

 道具は何もいらない、走り回れる広いスペースだっていらない……手だけあればいつでもどこでもできる手遊びをしていた記憶、ありませんか?

 というわけで、今回はそんな「手遊び」を思い出せる限りまとめてみました!

 ちなみにこういった遊びは、大まかなルールが一緒でも学校間、地域間で微妙なルールや名前の違いがあるのが当たり前なんですよね。進学して新しくできた友達と久々に懐かしい遊びをしてみようと思ったら、大抵相手が謎ルールを出してきてうまくいかないのもこれが原因です。

 結局カースト上位の生徒のルールが常識となり、だんだんと安定していくんですが。社会の縮図。

 ……なのでまとめに記載している細かいルールに関しては僕、やしろあずきが育った横浜市中区本牧小学校のものを参照にしていますので、自分の生まれ育った地域や学校との違いを見つけたりなど、そういった楽しみ方もしてもらえればと思います。

 前置きが長くなりましたが、それではどうぞ!


●手をたたいて指の数を増やして5本にするやつ

・大体の共通ルール

― ジャンケンで先攻後攻を決め、両手の人差し指を相手に向けてスタンバイ
― 相手の指をたたくと、たたいた指の本数分が相手の指に足される(自分で自分の指をたたいて増やすことも可能)ターン制で1回行動したら相手のターンへ
― 指の数が5本ぴったりかそれ以上になると手が消滅。片方の手に2本以上指があった場合は分裂させることも可能
― 両手が先に消滅した方の負け

・名称(※フォロワーさんから募ったもの。詳細については後述)
ハンドチョッパー、数字、マッチ、戦争、マッチ棒、ヘイヤーゴー、割り箸

・やしろあずきの学校でのルール

― 相手が指をたたこうとしてきた際に回避する行動も有効。10秒間相手の指から逃げ回ることに成功すれば相手の攻撃を受けずにターンを終了させられる
― 思いっきり強く相手の指をたたき、相手がギブアップをしたらその時点で試合終了
― 相手の指を肘でガードすることもできる


 はい。多くの人が遊んだことがあると思うこのゲーム。

 シンプルですが割と頭を使うので、クラスに一人はいる秀才タイプの子が無敵だったりしたのではないでしょうか。

 ちなみにやしろあずきの小学校では相手の攻撃を回避すること、また武力によって相手を屈服させることがルール上認められていたので、ほとんど力が強いやつか運動神経が良いやつが勝ってました。野蛮すぎる。

 肘で相手の指をガードできるというルールが追加されてからは、クラス中で「ガン=カタ」みたいな動きが多発したことも記憶に新しいです。


●相手の指をたたいて破壊するやつ

・大体の共通ルール

― ジャンケンで先攻後攻を決める
― 両手を組んで小指を合わせ突き出し、自分の合わせた指で相手の合わせた指を攻撃する
― 合わせた指が相手の攻撃で崩された場合、次の指を出す(小指が崩されたら薬指)
― 最後の指(親指)を先に崩したほうが勝ち

・名称

ズバっとするやつ、うぇーい、パァーン、指落とし、ケチャップ、割り箸

・やしろあずきの学校でのルール

― 回避、突き返し有効
― 3秒間のみ両手を分離させ回避することが有効

 これはほぼ男子の間で流行っていた遊びだと思います。

 本気で相手の指に自分の指をたたきつけるので、突き指などのケガが多発し、クラスによっては禁止されたていた所もありました。

 そういったクラスでは大体放課後に人気がない場所でこのゲームの大会が開催されたりしてましたね。闇のゲームかよ。

 やしろあずきの学校では、突き返し、分離回避というアクション性が高いルールが採用されていましたし、初期の段階では突き返しに回数制限なし、突き返しに対して突き返すのも有効、というアホすぎるルール設定であったため突き返しに対する突き返し、突き返し合いが試合の基本となってただの剣道のようなリアルタイムアクションゲームになってしまいました。


●ビーム撃ったりバリア張るやつ

・大体の共通ルール

― 先攻後攻はなく、2人同時にスタート
― 手を2回たたいた後「チャージ」「攻撃」「防御」の行動を取る
― チャージは両手をギュッと握るようなポーズ、攻撃はかめはめ波ポーズ、防御は両腕を胸の前で合わせるポーズで発動させる
― チャージを1回すると攻撃が可能、攻撃の際に相手がチャージしていたら勝利。防御していたら攻撃は無効になる(防御にはチャージが必要ない)

・名称

CCレモン、チャージ、ドラゴンボール、ベーベーボー、勝負、ドンパッチ、ウルトラマンゲーム、いっせーのー、コラ・コーラ、充電

・やしろあずきの学校でのルール

― チャージの回数によって出せる複数の攻撃が存在

チャージ5回……銃(バリアを貫通)
チャージ7回……ミラー(相手に攻撃を反射)
チャージ10回……デス(相手を即死させる)

 これは数ある手遊びの中でこの遊びが一番地域ごとにルールの差が大きく、それでいて熱中できる遊びではないでしょうか。

 他の手遊びと違い、ターン制ではなくリアルタイムバトルであり、スピードもかなり速い中で自分が何回チャージできているか、相手の次の手は何がくる可能性があるのかを考えながら戦わねばいけないため、冗談抜きで脳の発達に適しているゲームな気もします。

 やしろあずきの学校でも攻撃の種類が複数設定されていて、わりかしバランスも良かったため、白熱した駆け引きが楽しめるゲームとして周期的に流行って学年大会が開かれたりもしていました。

 慣れてくると手をたたく回数が2回から1回に減り、とてつもないスピードで勝負が繰り広げられていたりも。


●いっせーので指の数を当てるやつ

・大体の共通ルール

― 複数人の参加可能、円陣を組み先攻を決める
― 両手を握って前に出し、先攻のいっせーの○! という掛け声とともに参加者全員が親指を任意の本数立てる(○には任意の数字)
― 参加者が立てた親指の合計の本数が、掛け声の数と一緒だった場合片手をおろす。違った場合は次の人が掛け声を出す。これを繰り返す
― 最初に両手を下すことができた人の勝利

・名称

いっせーのーせー、嵐、指スマ、バリチッチ、チチバリ、バリチチ、芋、セッサン、ちっちー、いっせっせ、たこたこ、はちゃんちゅー、せっさん

・やしろあずきの学校でのルール

特別ルールなし

 シンプルで分かりやすく説明もしやすい。それでいてローカルルールがあまり存在しない(するとしても「いっせーの」の掛け声の違いぐらい)ため、長く遊ぶことができるゲームだと思います。

 事実、小学校を卒業して中学、高校、大学と進んでいく間「懐かしいゲームやろうぜ!」となったときに、全員のルールの見解が一致し何事もなく円滑にゲームが進むのは決まってこのゲームのみだった記憶もあります。

 特に大学ともなると、全国から学生が集まってきているので古今東西さまざまなローカルルールが入り交じってまともに遊べるゲームの方が少なかったりします。

 じゃんけんでチーム分けするのにもじゃんけんの掛け声の段階でもめますからね。


●撃つやつ

・大体の共通ルール

― チームを分けて戦う
― 手で銃の形をつくって「バン! バン!」と言って相手を狙い撃つ
― 明確なヒット判定はなく「当たったなー」と思ったら倒れる
― 試合終了の時間までに生き残っていた人が多いチームの勝ち
― 人間が試されるゲームである

 このゲームに関してのみローカルルールの説明がないのはなぜかと申しますと、ウチの学校以外こんな遊びはやってないんじゃないかってぐらいアレな遊びだからです。いや、小学生男児はこういう遊びはもちろんしてると思いますが、ウチの場合は男女関係なく1クラスでめちゃくちゃ流行ってた時期があったんですよ。

 校庭でドロケイとか鬼ごっこをする代わりに、クラス約30人全員で手を銃の形にしてバンバンバンと……他の学校もこんな遊びしてました? 普通、誰か止めません?

 だって、昨今流行っているサバゲーとかとは違って(ルールは似てますが)明確な当たり判定がないんですよ。弾もでないし。

 15vs15とかのチーム戦で昼休みが終わったときに生き残っていた人数が多い方が勝ちって感じで遊んでいたんですが、こんなのもうずうずうしい奴が多い方のチームが勝つに決まってます。

 もちろん小学生なので、当たった当たってない論争がそこかしこで繰り広げられ、最終的に殴り合う事案になったことも何度もありました。もう銃を捨てて殴り合って決着をつけた方が早いわけです。

 あと、銃の性能とかも特に決まってなかったのでルールが整備されるまでは勝手にマシンガンやグレネードランチャーを使いだす奴まで現れ始め、もう大混乱の連続でした。

 思い付いたもの勝ちです。

 まあ、ばか正直に「当たった!」って宣告するよりウソを貫き通してずる賢く動いたものが最終的には勝利するという、今の日本社会を生きる術を自然に学ばせてくれた良いゲームだとも言っておきます……

 このゲーム、ここまでクラス総出で流行ってたって人は今まで見たことがないので、ウチでも流行ってた! って人はぜひ教えていただければと思います。


●まとめ

 さて、昔懐かしい手遊び特集、いかがでしたでしょうか? 今回まとめるにあたって悩んだのが、手遊びの名前をどう紹介するかでした。ローカルルールと同じく、名前も地域、学校によってかなりバラつきがあるのが小学生時代の遊びの特徴ですからね。

 で、これに関してはまあグーグルで検索しても分かることなんですが、せっかくなので今回はTwitterを使って実際に遊んでいたという人たちの生の声を調べさせていただきました。

 が、予想以上にツイートがバズってしまい、アホみたいな数のリプライが届いたため(ありがとうございます)確認できる範囲で確認し、名称部分に羅列する、という方法を採らせていただきました。暇さえあれば地域ごとの呼び方の統計とかも採ってみたかったのですが……。

 さて、簡単なようで奥深い懐かしの手遊び、大人になった今やってみたら懐かしい気分に浸りつつも案外熱中してしまうかもしれません。

 お互いの出身地のルールの違いの話に花を咲かせながらでも、ぜひ童心に帰って遊んでみてはどうでしょうか。

 対戦相手、いつでも募集しております。

最終更新:7/11(火) 14:42
ねとらぼ