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前川氏「背景に官邸」 萩生田氏らは否定 加計閉会中審査

7/11(火) 7:55配信

産経新聞

 衆参両院は10日、学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設計画をめぐり閉会中審査をそれぞれ開いた。参考人として招致された前川喜平前文部科学事務次官は、「国家戦略特区担当は内閣府だが、背景に官邸の動きがあった。和泉洋人首相補佐官がさまざまな動きをしていた」と述べ、官邸の不当な関与があったとの持論を重ねて訴えた。

 前川氏は、昨年9月上旬に和泉氏から官邸に呼び出されたことを明かし、「獣医学部新設について文科省の手続きを早く進めるように」「安倍晋三首相は自分の口からは言えないから私が代わって言う」と伝えられたと主張した。

 平成27年に閣議決定した獣医学部新設4条件と加計学園の計画の整合性に関しても「合致するか十分な議論がされていない。不公平で、国民から見えないところで決定された」と批判を繰り広げた。

 これに対し山本幸三地方創生担当相は「個別にどこをやるとかについて首相が指示することはあり得ない」と首相の意向を否定し、4条件についても「問題ないことを最終的に私が確認した」と強調した。

 前川氏は、文科、農林水産、厚生労働など関係省庁の意見の「整理」を萩生田光一官房副長官に期待していたとも主張した。文科省が確認できなかったと説明している文書「10/7萩生田副長官ご発言概要」について「事務次官在職中に担当課からの説明を受けた際に受け取り、目にした文書に間違いない」と述べた。

 萩生田氏は「昨年10月7日夕刻に(文科省の)局長と会ったのは事実だ。特区のことを説明された記憶はある」と答弁したが、文書の信憑(しんぴょう)性に関しては「このような項目について、つまびらかに発言した記憶はない」と否定した。

 学部誘致を進めてきた文科省OBの加戸守行前愛媛県知事も参考人で出席し、「県民の夢と希望を託してチャレンジした」と意義を訴えた。閉会中審査は衆院では文部科学と内閣、参院は文教科学と内閣の各委員会の連合審査として行われた。首相は欧州歴訪中のため出席しなかった。

最終更新:7/11(火) 8:29
産経新聞