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前川氏答弁に「新しい話ない」「結局は水掛け論」 文科省関心薄く 

7/11(火) 7:55配信

産経新聞

 「不公平で不透明さを感じた」。学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設計画をめぐり、衆参両院で10日に行われた閉会中審査。文部科学省前事務次官の前川喜平氏(62)は同学園が選定された手続き面に不備があると従前の主張を繰り返し、矢継ぎ早の質問にも流暢(りゅうちょう)に答えたが、自らが処分された天下り問題になると色をなして反論する一幕も。文科省内では「現役の時に言ってほしかった」と突き放す声も聞かれた。

 この日の参考人招致は午前と午後で計約7時間の長丁場となった。ダークスーツ姿で国会入りした前川氏は委員会室で元上司の松野博一文科相らとは一切視線を合わせず、あいさつも交わさなかった。

 質疑では民進の蓮舫氏が、昨年10月7日に萩生田光一官房副長官と文科省の常盤豊高等教育局長がやり取りした内容を記したメモについて質問。文科省が確認できなかったと結論付けたが、前川氏は関連文書が追加調査で次々と出てきたことを念頭に、笑みを浮かべながら皮肉を交えてこう答えた。

 「探せば出てくると思う」

 午前と午後を通じて理路整然と答弁し続けた前川氏だったが、自らの関与が認定されて事務次官を引責辞任するきっかけとなった天下り問題に及ぶと、やや気色ばむ一幕もあった。自民党の青山繁晴氏が、文科省が天下り先確保のために獣医学部の規制緩和を認めていないのではないかと指摘すると、「天下り問題と獣医学部設置の問題を結びつけるのはありえない」と反論した。

 加計学園問題の閉会中審査が行われた同日、文科省内では職員がテレビ中継に見入り、前川氏の発言に注目する姿が見られた。ただ、紛糾する審議の中でも流暢に行政手続きに関する不備を指摘する前川氏に「現役の時に言ってほしかった」と疲弊した様子で話す人もいた。

 「何も新しい話は出てこない。もうこの話は終わりだ」と突き放すのは中堅職員。加計学園の問題で、多くの職員が対応に追われ疲れ果て、省内は重苦しい雰囲気に包まれているという。「結局は『言った、言わない』の応酬にすぎない。もっとやるべきことがある」と話す。

 11日付の人事異動を控え、ある幹部は「中継なんて見ている時間はない。次の仕事に追われている」と関心を失った様子だった。

最終更新:7/11(火) 8:21
産経新聞