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IS、世界遺産や文化財を相次ぎ破壊

7/11(火) 7:55配信

産経新聞

 「イスラム国」(IS)が勢力を拡大させるのに伴い、「非イスラム的」な偶像崇拝や多神教につながるとの主張の下に、多くの遺跡・文化財が相次いで破壊されてきた。

 ISは2015年、イラク北部モスルの南西約100キロにある約2千年前の世界遺産ハトラ遺跡や、モスル郊外にある約3千年前のアッシリア帝国のニムルド遺跡をブルドーザーや爆弾で破壊、映像を公開した。

 破壊はイラクだけにとどまらない。同年5月には、東西文明を結ぶシルクロードの難所シリア砂漠のオアシスで紀元前1世紀~紀元3世紀に栄えた、シリア中部の世界遺産パルミラ遺跡を武力制圧。神殿や凱旋(がいせん)門などを爆破した。エジプト・カイロ近郊ギザのピラミッドの破壊を警告する映像も公開し、「文化財テロ」拡大を示唆していた。

 また、イラク軍などによるモスル奪還作戦中の先月21日には、IS支配の象徴となってきたモスル旧市街の礼拝所「ヌーリ・モスク」も破壊。800年以上前に建立され、指導者のバグダーディ容疑者が自らを「カリフ」(預言者ムハンマドの後継者)と宣言した場所で、「敗北」を印象づけた。(住井亨介)

最終更新:7/11(火) 7:55
産経新聞