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<東芝>WDや鴻海とも交渉継続 半導体事業売却で

7/11(火) 21:05配信

毎日新聞

 経営再建中の東芝は11日、半導体メモリー事業の売却に関し、優先交渉先の「日米韓連合」に加え、米半導体大手ウエスタン・デジタル(WD)や台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業とも交渉を続けていることを明らかにした。日米韓連合との契約が遅れているため、選択肢を確保しておく狙いがあるとみられる。

 東京都内で同日、主要取引銀行と会合を開き、説明した。東芝は、官民ファンドの産業革新機構や政府系の日本政策投資銀行、韓国半導体大手SKハイニックスが参加する日米韓連合を優先交渉先に決め、早期の契約を目指している。

 しかし、東芝と三重県の工場を共同運営するWDが、米裁判所に売却手続きを止めるよう訴えており、14日(米国時間)の審問後に結論が出る予定。東芝は11日の会合で、米裁判所の決定は手続きに影響しないとの認識を示したが、売却差し止めの決定が出た場合、日米韓連合が契約に難色を示す可能性がある。

 関係者によると、東芝は日米韓連合と優先交渉していく方針は変えていない。ただ、同連合との契約が困難になる場合などに備えて、同連合の了承を得たうえで、買収に意欲を示していた他陣営とも交渉を続けることにした。

 また、SKハイニックスは、独占禁止法の審査が長期化しないよう出資ではなく融資の形で連合に加わる予定だったが、ここに来て議決権を要求し、契約が難航する要因となっている。他陣営との交渉は、SKをけん制する狙いもありそうだ。【古屋敷尚子】

最終更新:7/12(水) 1:21
毎日新聞