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佐渡の最速145キロ右腕・菊地は初戦で散る…次の夢は佐渡島初のプロ野球選手

7/11(火) 18:22配信

デイリースポーツ

 「高校野球・新潟大会2回戦、柏崎6-2佐渡」(11日、新発田市五十公野公園野球場)

 佐渡のプロ注目MAX145キロ右腕・菊地大稀投手(3年)が、初戦で散った。2-1と1点リードの八回に4連続長短打を浴びるなど一挙5失点。8回を完投して8三振を奪ったが12安打を許し、痛恨の逆転負けを喫した。

 6月下旬の練習試合で右太もも裏を肉離れ。十分な投げ込みを積めず、ぶっつけ本番で大会に臨んだ影響が終盤に出た。この日は最速140キロ止まり。「真っすぐが思うようにいかず、ピンチで粘れなかった」と肩を落とした。

 佐渡島にも、離島ゆえのハンディがある。中学は単独チームで大会に出場できないチームも多い。高校に入れば、練習試合を行うのもひと苦労。菊地ら佐渡ナインは早朝3時台に起床し、島を5時30分に出航するフェリーで本土に渡って、実戦をこなしてきた。

 小6時にセンバツに出場した佐渡の戦いぶりを見て「自分も佐渡高校で甲子園を目指そうと思った」と進学を心に決めた。目標を達成することはできず「野球を始めた時からのあこがれで、一番行ってみたかった場所。甲子園にこのチームで行きたくて、チームを勝たせることができなくて本当に悔しい」と涙をこぼした。

 だが、夢には続きがある。佐渡島出身者初のプロ野球選手になることだ。昨秋から急成長を遂げた185センチの大型右腕に、この日も20人以上のスカウト陣が熱視線を送った。「佐渡からそういう選手は出ていない。プロという目標を持ってやっていきたい。初めてというところでも、成し遂げたい目標です」と話す菊地に、自身も高校球児だった父・正博さんは「本人は注目されるのが楽しいようです。(プロになって)佐渡のみんなが野球をやりたい気持ちになってくれたら」と息子の夢を応援する。

 「稀(まれ)に見る大きな子に育ってほしい」という家族の願いから大稀(たいき)と名付けられた菊地。「まだまだ野球人生は続くので、また一からやっていきたい」。佐渡島初のプロ野球選手という大きな夢に向かって、新たなスタートを切る。