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【こちら日高支局です・古谷剛彦】セレクトセール出身馬の実績が盛況導いた!

7/12(水) 7:02配信

スポーツ報知

 20年目を迎えた「セレクトセール2017」は、想像を超越した盛況で幕を閉じた。1年目の98年、1歳が47頭、当歳は183頭の上場頭数からスタート。2年目から当歳のみのセールが続き、サンデーサイレンス産駒の活躍とともに、セールの評価も上がっていき、04年には308頭もの上場を迎える市場に成長。この年からポスト・サンデーサイレンス時代に突入し、のちのザサンデーフサイチが4億9000万円の史上最高(当時)を記録するなど、ダンスインザダーク産駒が3頭、1億超えの評価を受けた。

 06年から1歳セッションが復活。そして、当歳セッションからキングカメハメハ産駒のトゥザヴィクトリーの2006(牝)が6億円と、記録更新を飾り、スポーツ紙の1面を飾った。その後は徐々に1歳セッションの上場頭数を増やしつつ、当歳セッションも安定した人気を誇ったが、10年から1歳の上場頭数が当歳を初めて上回り、時代の流れが変わりつつあった。以前に比べ、1歳セッションに良血馬が上場される頭数が増え、売却総額も1歳が当歳を上回る状況が目についた。

 15年に1歳セッションでは初めて、70億円を超え(71億450万円)、16年は81億3060万円と、さらに1歳セッション最高額を記録している。今年もその流れは続き、86億3450万円と2年連続で80億円超えを誇り、売却率は過去最高の89・3%を誇った。

 しかし、今年はそれだけに止まらず、当歳セッションが活気に満ちあふれていた。序盤から1億円超えが続き、3億7000万円が出たかと思えば、5億8000万円の史上2番目の高額取引馬も誕生した。2日間トータルで32頭も1億円超えが出たのも初めてのこと。ディープインパクト、キングカメハメハの2大種牡馬はもちろん、ハーツクライとロードカナロアが高い支持を集め、ジャスタウェイやオルフェーヴル、当歳ではキズナやエピファネイア、ゴールドシップも人気を誇った。

 セレクトセール出身馬が種牡馬として戻り、セールの信頼を築いた20年と言えよう。欲しい馬を落札できた時の喜びを全面に表していたバイヤーもいれば、その逆もしかり。その悔しさが、新たな馬の発掘を見出し、落札した時に安堵の様子を見せる方もいた。生産、育成、競走のサイクルが1つとなり、セールから競馬が始まっている様子を、今年のセレクトセールでは、より感じた。(競馬ライター)

最終更新:7/12(水) 7:02
スポーツ報知

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