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【山梨】市川、2年ぶり1勝!昨秋県準Vの古豪が「ミラクル」再び

7/12(水) 7:33配信

スポーツ報知

◆全国高校野球選手権山梨大会 ▽2回戦 甲府一3―4市川(11日・山日YBS)

 2回戦5試合が行われ、昨秋準Vの市川が甲府一を4―3で下した。4番・清田竜聖捕手が3回の右中間2ランを含む3打点。内藤秀太(共に3年)が7安打完投と、バッテリーが2年ぶり夏の勝利に貢献。1991年センバツ4強で「ミラクル市川」と呼ばれた公立校が、再び夏の主役を目指す。

 4―3と1点差に迫られた9回2死一塁。清田主将のミットを目がけて投げ込んだ102球目に相手のバットが空を切ると、内藤秀は空を見上げ、絶叫し、喜びを爆発させた。古豪・市川を、昨秋の県大会準優勝バッテリーが復活の1勝に導いた。

 女房役はバットでも試合を作った。初回1死一、三塁で4番・清田の二ゴロで1点を先制すると、2―0の3回2死三塁の場面で、清田が「狙っていた」と、直球を捉えて右越え2ラン。甲府一を突き放した。183センチ、82キロの恵まれた体でのフルスイングが持ち味だが、意外にも公式戦では初本塁打。4得点中3打点を叩き出す活躍に「グラウンドで校歌を歌ったのは初めて。うれしかった」と清田。昨夏は初戦黒星を屈辱を味わった2人が2年越しの勝利を喜んだ。

 秋準Vの肩書を引っ提げて臨んだ春は、甲府城西にまさかの初戦敗退(0●3)。落ち込むチームに、主将の故障が追い打ちをかけた。清田が腰痛のため、6月中旬までの約1か月、練習は別メニューで、「遠征にも行けず迷惑をかけた」。練習試合にも出場できなかったが、バッテリーは焦らなかった。清田は合流後も打撃練習の量を減らすなどギリギリまで調整し、最後の夏に間に合わせた。内藤秀は「やっぱり清田に投げるのが一番いい。時々怖いけど、頼もしい存在」と“相棒”の復活を喜んだ。

 1991年センバツでは2戦連続のサヨナラ勝ちで4強入りし、「ミラクル市川」と呼ばれた古豪だが、夏は1994年を最後に聖地から遠ざかっている。次戦はV候補の日本航空戦。「低めを丁寧に投げ、全力でいく」と内藤秀は23年ぶりの歓喜に向けて勝利を重ねる。(大津 紀子)

 ◆ミラクル市川 エース・樋渡卓哉を擁し、1991年のセンバツに初出場。1回戦で浪速(大阪)を破ると、2回戦の宇都宮学園(栃木)戦では0―2の9回、3得点を奪っての逆転サヨナラ勝ちした。桐生第一(群馬)との準々決勝でも延長11回に勝ち越されたが、その裏、またも逆転サヨナラで4強入りした。準決勝は広陵(広島)に1●4で敗退。同年夏の甲子園でも2勝して8強入りした。

最終更新:7/12(水) 9:44
スポーツ報知