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竹内力、芸能界を生き抜くコツ「誰かと同じことをやってもダメなんだ」

7/12(水) 10:00配信

オリコン

 芸能人が所属事務所を辞めるどうかをめぐる騒動やトラブルがたびたび起こる中、20年前にある決断をしていた男がいた。竹内力(53)。1985年にデビューし、映画やドラマで活躍していたが、97年に芸能事務所および映像製作会社「RIKIプロジェクト」を設立し、独立。昨年、芸能生活30年を迎え、唯一無二の存在として活躍し続けている。その秘けつは「誰かと同じことをやってもダメなんだよ」と、実に明確だ。

【写真】『闇の法執行人』『大馬鹿代』対照的なビジュアル

 「芸能界というのは甘くない世界ですから、自分の仕事は自分で生み出していこうと30代前半で(独立を)決心しました。俳優には、向いている人と向いていない人がいて、俺はどちらかと言えば向いていないと思ったし、でもモノを作ることは子どもの頃から得意だった。中学の時は、技術の授業で作った木工作品が九州大会で銀賞に選ばれくらいだからね(笑)。その頃は、まさか自分が映像を作る会社をおこすとは思ってもいなかったけど…ただ、自分の思い描いたものを形にする点では一緒だなって思う」。

 独立してからは、自分の個性を生かせる作品、役柄にこだわった。いわゆるVシネマ、ビデオストレートの作品を主戦場とし、『難波金融伝・ミナミの帝王』などに主演し、ヒット作を連発。「独立して15年くらいはテレビの仕事はあえて出演しないという方針でした。テレビでは、自分とは真逆の性格の役柄が多かったためストレスが溜まっていたし、ほかの俳優さんたちのように自分に合った役柄でどこまでいけるか勝負したかったから。出演依頼が来なくても大丈夫なように製作会社の経営をしっかりやっておけば、生き残れるんじゃないかと」。

 先を見据えた人生設計とがんこな性格は、高校卒業後、担任教師の推薦で就職した銀行員時代も、髪型を高校からのリーゼントヘアーで通したことからもわかる。しかも34歳の時に土地代と建物で総額11億円の豪邸を都内屈指の高級住宅地、自由が丘に構えたこともよく知られる。そして、2012年頃から再びテレビへの露出が徐々に増えていくのだが、確かに独立から15年くらいが経っていた。

 いまや、フジテレビ系『痛快TV スカッとジャパン』(14年~)の「リキっとジャパンシリーズ」でみせるコワモテだけど迷惑な人を撃退してくれるキャラなどは、「Vシネ」を知らない子どもたちにも大人気。竹内の「LINEスタンプ」を愛用している人も多いだろう。

 2014年末にLINEクリエイターズマーケットに第1弾を発表してから出すたびにランキング1位を獲得する人気ぶりで、現在第8弾。「LINEスタンプってのができたのをニュースで見て、これはぜひとも、自分のスタンプを作りたいと思った。LINEのない時代に着ボイスで大好評を得ていたから」。

 そこには「誰かと同じことをやってもダメなんだよ。馬鹿にされても人と違うことをやる。すべての予想を覆すこと、そして先手必勝」という竹内の揺るぎない信念があり、それは多くの成功者たちと共通するところでもある。

 竹内の製作会社は、昨年公開された松山ケンイチ主演の映画『聖の青春』や杏主演の『オケ老人』といった話題作の製作委員会に名を連ね、制作プロダクションとして撮影現場を兼務し、「地道にやってきて、やりたいこと以上のことができるようになった」と、ますます意欲が湧いてきたという。

 「小規模でもいいから自分が面白いと思う作品を自分の主演作で新たに作りたくなって。自分が原案・製作総指揮・主演する作品を作りました」。それがJ:COM オンデマンドで配信中の『闇の法執行人』と『大馬鹿代』の2作品だ。

 『闇の法執行人』は「これまで俺が演じてきた『難波金融伝 ミナミの帝王』の主人公・萬田銀次郎の頭の良さと、『仁義』シリーズの神林仁のような腕っ節の強さを兼ね備えたキャラクターを作りたかった。それが今回の主人公の龍崎剛。いま少なくなってしまった時代劇の『水戸黄門』や『必殺仕事人』の要素にサスペンスタッチを織り交ぜ、弱きを助け強きを挫(くじ)く、勧善懲悪の日本人が大好きなストーリーになっています」と、まさに集大成のようなキャラクターが活躍するハードボイルドエンターテインメントだ。

 一方、『大馬鹿代』は竹内が女装ではなく、大馬鹿代という生まれつき身も心も女性のキャラクターを演じる異色作。映画『バトル・オブ・ヒロミくん!~The High School SAMURAI BOY~』(13年)で16歳の高校生役を演じた竹内だが、まさに自分で自分を超えてきた。竹内の真骨頂ともいえる作品だ。

 「オレが演じるのは大馬鹿代っていうオバハンは、まず、売りとしてはパンチラがある(笑)。あと、プップ、プップとおならもするので子どもたちも楽しんでもらえるキャラクターになっているはずだ。正当なアクションとは一線を画する野獣というか、怪獣的なアクションで化け物みたいに見える彼女だけど、実は哀しい過去もあって神秘的なキャラクターでもある。腹抱えて笑っているうちに、感動的なシーンがあり泣けるストーリー。日本人って笑えて感動できる作品が好きじゃない? それを新しく作ろうと思っても普通にやったんじゃ『男はつらいよ』の寅さんには絶対に勝てない。だからオバハンになろうと思ったんだ」。

 両ドラマの主題歌も竹内自身が歌っている。シングル「恋月夜」(発売中)の表題曲は『闇の法執行人』の、カップリングの「紅い川」は『大馬鹿代』の主題歌になっており、演歌歌手としても異彩を放つ。

 主題歌にもこだわる理由も「お金や時間を費やして見合う作品だったかどうか、エンディングの最後まで、視聴者に喜んでもらえる作品を作っていきたいから」と明確だった。

■配信・放送情報
『闇の法執行人』(第1~3話)
『大馬鹿代』(第1話)
J:COMプレミアチャンネルで放送、J:COMオンデマンドの定額見放題サービス「メガパック」で配信中
http://www2.myjcom.jp/special/tv/drama/takeuchiriki/

最終更新:7/12(水) 18:02
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