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「盗まれたビットコイン取り戻さないといけない」 カルプレス被告、潔白強調

7/11(火) 12:10配信

産経新聞

 一時は取引所として世界のビットコイン(BTC)取引量の7割を占めていたマウントゴックス。顧客の資金を着服したとされるマルク・カルプレス被告は「神に誓って無実」と法廷で潔白を強調した。BTC消失事件は、利用が急速に拡大していたBTCの安全面の課題も浮き彫りにした。

 「名前はカルプレス・マルク・マリ・ロベートです」

 11日に東京地裁で開かれた初公判。紺のスーツ姿で入廷したカルプレス被告は、口元に笑みを浮かべるなど落ち着いた様子だった。人定質問では流暢な日本語で名前を答えた。

 その後は通訳を介して現住所などを説明。職業については「ITエンジニアです」と述べ、入江猛裁判長に「会社役員ではなくて?」と尋ねられると、「会社が倒産したので」と応じた。

 検察側が朗読した起訴状の内容について認否を問われると、日本語で「私は不正なデータ操作をしたり、顧客の金を不正に使ったことは一切ない」と無罪を主張。一方、「マウントゴックスの破産で顧客に多大な迷惑をかけたことを責任者としておわびしたい」と謝罪し、「盗まれたBTCを取り戻さなければならない」とも話した。

 マウント社は平成23年に設立され、海外の顧客ら12万人超に押し上げられて一躍脚光を浴びた。25年3月期には手数料だけで1億円を売り上げるなど業績の上昇が続いたが、システムの操作権限は全て社長であるカルプレス被告にあったとされる。

 そして、26年2月に経営破綻。BTCが消えたとされる理由について、会見では「ハッカーの攻撃を受けた」と説明していた。しかし、その後の捜査でカルプレス被告による不正操作と判断され、業務上横領罪などで起訴された。初公判で「無実を証明したい」と話したカルプレス被告。今後、法廷で何を語るかが注目される。

最終更新:7/11(火) 12:10
産経新聞