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【外信コラム】ドアの前に荷物置き去り…「宅配大国」韓国の日本とは異なる“陰”

7/11(火) 16:30配信

産経新聞

 韓国はインターネットで注文し、配達してもらえないものはないといわれるほど「宅配大国」だ。昨年1年間の宅配取り扱い量は20億箱を突破し、10年前の3倍以上に急拡大した。ただ、そのサービス内容はというと、日本とだいぶ事情が異なる。

 先日、自宅マンションのチャイムが鳴り、モニターに宅配業者らしき人物が映ったので、玄関を開けたが、誰もいない。ドアの前に配達された箱だけがぽつんと置かれていた。

 知人らによると、チャイムを鳴らすのはいい方で、連絡もなしに玄関前に放置したり、玄関脇のメーターボックスに入れて立ち去ったりするケースも。マンションの管理人に預ける業者も多く、管理人室には住人らの宅配物が積み上げられていることもある。

 住人が不在なら、再配達が基本の日本と比べると、いささか面食らう。

 韓国メディアによると、過当競争で、末端の宅配ドライバーが手にするのは1箱当たり700ウォン(約70円)程度。ノルマをこなすには1箱にかけられる時間は3分ほどだという。宅配物の紛失や盗難、取り違えによるトラブルも絶えないが、1箱でも多くさばくため、半ば弁償を覚悟して住人の在宅を確認しないまま、荷物を置き去りにするようだ。便利さの陰の部分といえる。(桜井紀雄)

最終更新:7/11(火) 17:26
産経新聞