ここから本文です

フリーゲージ部品に摩耗見つかる 耐久試験再開に課題 九州新幹線長崎ルート

7/11(火) 10:09配信

佐賀新聞

 九州新幹線長崎ルートに導入予定のフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)に関し、不具合対策や経済性を検証する営業路線での走行試験の結果、一部の部品に摩耗が見つかり、実用化に向けた耐久走行試験の再開には課題が残っていることが10日、関係者の話で分かった。国交省が週内にも開く技術評価委員会で報告し、与党プロジェクトチームの検討委員会で今後の開発続行の可否が議論されることになる。

 関係者によると、検証走行試験の結果、懸案の高速走行時の横揺れは改善し、車軸の摩耗対策にも効果が見られたが、一部の部品にメッキのはがれが見つかり、試算すると次の段階の耐久走行試験の再開には課題が残った。「これ以上開発しても無駄という悪い結果ではないが、満点でもない」といい、国は別途、試験を追加して調べたい意向があるとみられる。

 経済性では、一般的な新幹線の2・5~3倍とされる維持管理コストに対し、部品の再利用で低コスト化を図った結果、2倍前後にまで圧縮できる見通しとなった。ただ、JR九州の青柳俊彦社長は会見などで経済性の対策に不満を漏らしており、同社が採算面についてどういった判断を示すのかは不透明だ。

 FGTは2014年の耐久走行試験で車軸の摩耗や部品の一部欠損など不具合が見つかり、車軸の摩耗、高速走行時の横揺れなどの課題に関し、昨年12月から今年3月末まで、検証走行試験で対策の有効性を確かめていた。

最終更新:7/11(火) 11:55
佐賀新聞