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中国で閉鎖環境での長期滞在実験「Lunar Palace 365」実施 将来の月探査を想定

7/11(火) 14:51配信

sorae.jp

映画「オデッセイ」ではマッド・デイモン演じる宇宙飛行士が宇宙基地でのジャガイモ栽培に励んでいましたが、やはり有人惑星探査には閉鎖環境での長期滞在が求められます。そんな将来を見越して、中国では閉鎖環境での長期滞在実験に新たに4人の大学生がくわわりました。
 
この閉鎖施設「Lunar Palace-1」では、植物などを栽培することで有機的な再生環境を再現しています。そしてボランティアで参加した4人の大学生は、最初から60日間の実験に参加していた4人に合流。そして200日施設に滞在し、さらに第3のチームがくわわることで、合計で365日の滞在ミッション「Lunar Palace 365」を実施するのです。
 
Lunar Palace-1は160平方メートル、500立方メートルの施設で、植物の育成用モジュールと生活用のモジュールから成り立っています。内部ではさまざまな作物が栽培されるだけでなく、排泄物も肥料として再利用されます。また食べ残しなども植物の栽培に利用される予定です。それだけでなく、閉鎖環境が人間に与える心理的な影響についても調べられます。
 
これまでこのような閉鎖環境での滞在実験はアメリカやロシアでも行われました。そして中国による今回の実験は、将来的な月面ミッションでの応用が期待されているのです。現在中国は宇宙ステーション「天宮」の建設や、探査機「嫦娥5号」による月サンプルリターン計画、さらには2036年までの有人月面探査を計画しています。今回のような閉鎖環境での基礎実験は、確実に同国の宇宙進出を後押しするものとなるでしょう。

最終更新:7/11(火) 14:51
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