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被災地に届け 季節の「奄美箱」 奄美市の女性グループ

7/11(火) 13:06配信

南海日日新聞

 東日本大震災の被災地に宛てて、鹿児島県の奄美から季節の贈り物を届け続ける女性たちがいる。2011年の大震災から6年。定期便はこの夏で20回となった。女性たちは1日、集めた貝殻や流木などを奄美市名瀬の会員宅に持ち寄って箱詰め。2日発送した荷物は5日、宮城県仙台市の幼稚園虹のこども園(虹乃美稀子園長)に届いた。

 女性グループは奄美虹の会(四本翠代表、会員15人)。きっかけは11年秋、奄美市であった虹乃園長の講演会。「被災地のために何かできることはないか、と思案し続けていた時期だった」と四本代表。そこで「被災地の子どもたちは自然にある葉っぱや木の枝を欲している」という話を聞いた。

 即仲間たちと行動を起こしてグループを結成し、奄美虹の会と命名。1回目はススキ、ソテツの実、松ぼっくりにガジュマルのつる、2回目はさくら餅用にヒカンザクラの葉の塩漬け、3回目は大小の貝殻などを送った。

 そんな「奄美箱」は年3~4回。中身は園側の希望を聞いたり、奄美側から提案したり。その中で染め物用にと奄美側が提案したフクギの葉は定番の一つになった。

 虹乃園長によると、子どもたちは奄美箱を心待ちにしている。園は届いた品々を日々の活動や季節の催しなどで活用している。この夏の貝殻は夏祭りでの「小さな貝すくい」で使うという。

 虹乃園長は原発事故被災地福島の母子保養プロジェクトでも2度奄美を訪れている。「遠いと忘れられがちになる中で、こんなに続いている活動支援便は他にない。園の子どもたちも保養プロジェクトで奄美を訪れた親子も奄美を近く感じている。個人的に奄美を訪れた家族も出ている」

 奄美虹の会は「奄美箱」を継続する。四本代表は「皆さんが喜んでくれるのが私たちの喜び。いい関係ができた」。

奄美の南海日日新聞

最終更新:7/11(火) 13:06
南海日日新聞