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巨大ザメの歯の化石発見 聖寿寺館跡で小学生が体験発掘中

7/11(火) 10:25配信

デーリー東北新聞社

 室町時代から戦国時代にかけて三戸南部氏が本拠地とした青森県南部町の国史跡「聖寿寺館跡」で、町立向小6年の坂本彩衣(さえ)さん(11)が、絶滅した巨大ザメ「カルカロドン・メガロドン」の歯の化石を発見した。10日発表した町教委によると、戦国時代の城館からの出土は国内初。メガロドンの歯は、中近世では宝物やお守りとして珍重されており、三戸南部氏の権威の高さを現代に改めて示す発見となった。

 化石が出土したのは、当主が居住したと考えられる中心区画で、室町・戦国期で東北最大規模の大型建物跡が見つかった地点の北側。館が焼失した1539年ごろに埋め戻された竪穴建物跡の埋土に混ざっていた。

 坂本さんは今月6日、町内2小学校による体験発掘に参加し、作業中に発見した。

 歯は一辺5・5センチの二等辺三角形。歯根を含めると長さが8・8センチ、幅5・5センチ、重さ約100グラム。根元の一部などが欠損していた。県外の専門家の鑑定により、メガロドンの化石と分かった。

 メガロドンは体長10~15メートル程度で、一説では約150万年前に絶滅したとされる。歯は縄文時代の遺跡から出土することがあり、戦国時代にも寺などでは宝物として大切に扱われていた。今回見つかったのは上顎の中央付近の歯で、全長は12メートルと推定される。

 聖寿寺館跡では、これまでに東北初の金箔かわらけ(土器)や、高級陶磁器など希少性の高い遺物が出土しており、メガロドンの歯も当時貴重品としてもたらされていたとみられる。

 町教委は14日から、同町の史跡聖寿寺館跡案内所で、発見された化石を特別公開する。

 問い合わせは同案内所=電話0179(23)4711=へ。

デーリー東北新聞社