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「漂着物でいっぱい」シチメンソウに影響懸念 有明海に大量の流木や家財 九州豪雨

7/11(火) 11:04配信

西日本新聞

 九州北部の豪雨災害で、福岡、大分両県の被災地から筑後川を下った大量の流木や角材、家財が有明海沿岸に漂着している。国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約登録地の東よか干潟(佐賀市)や肥前鹿島干潟(鹿島市)にも流れ着いており、東よか干潟に群生するシチメンソウへの影響を懸念する声も出ている。

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 豪雨に見舞われた5日以降、押し流された家財や流木は、左回りの有明海の潮流に乗って県内の沿岸に到達したとみられる。東よか干潟では倒木や家屋の一部とみられる角材が沿岸を埋めており、市環境政策課によると、範囲は約3・4キロにわたるという。

 シチメンソウの群生地には柵が設けられているが、今月下旬には潮位の変化で水位が増すため、柵の隙間から漂着物が流れ込む可能性もあるという。干潟保全に取り組む東与賀まちづくり協議会の東島清司会長(73)は「過去に漂着物に覆われて茎が折れたり、蒸されたりして枯れたこともある。早く撤去してほしい」と話す。

 肥前鹿島干潟がある鹿島市の新籠(しんごもり)海岸でも全長約1キロ、沖合200~300メートルの範囲に角材や家屋の扉などが漂着。同市ラムサール条約推進室の担当者は「見渡す限り、漂着物でいっぱい。豪雨のすさまじさを痛感した」と話す。

 県河川砂防課は「漂着物の量の把握はこれから。国とも調整し、1日でも早く撤去したい」としている。

=2017/07/11付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:7/11(火) 11:04
西日本新聞