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慰安婦、「世界の記憶」遺産を推進 韓国女性家族相が表明 日韓合意に反する恐れ

7/11(火) 11:30配信

西日本新聞

 韓国の鄭鉉柏(チョンヒョンベク)女性家族相は10日、旧日本軍による従軍慰安婦問題関連資料を国連教育科学文化機関(ユネスコ)「世界の記憶」に登録するための事業を「推進する」と明言した。元慰安婦の女性らが集団生活するソウル近郊の支援施設「ナヌムの家」を訪ね、記者団に明らかにした。聯合ニュースが伝えた。

 女性家族省は、慰安婦問題の最終解決を確認した2015年末の日韓合意後、登録関連予算をカットして手を引き、事業は主に民間が担っていた。韓国政府が予算を復活させて登録推進に再び乗り出せば、日韓合意に盛り込まれた「国連など国際社会で、慰安婦問題について互いに非難・批判することを控える」との項目に反する恐れがあるが、鄭氏は「これは韓日だけではなく、国際的な問題だ」と強調した。

 鄭氏は「戦争による人権問題を喚起していくことが大切だ」とし、慰安婦問題を伝える国立歴史館をソウルに建設する計画も表明。日韓合意に基づいて韓国政府が設立した、日本拠出の10億円を財源に元慰安婦らへの現金支給を行う財団の事業については「原点から再点検する」と述べた。一方、大統領直属の国政企画諮問委員会は10日、元慰安婦が1991年に初めて実名で被害を訴えた8月14日を日本軍慰安婦被害者記念日とすることを決めた。

=2017/07/11付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:7/11(火) 11:30
西日本新聞