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“宿がない”弱みを強みに 青森・三戸の城山公園で試験キャンプ

7/11(火) 11:04配信

デーリー東北新聞社

 「宿泊施設がない町」。そんな弱みを強みに変えて、町の活性化に取り組もうとする人たちがいる。青森県三戸町商工会青年部のアウトドア好きの有志でつくるグループは、町内にある青森県立城山公園をキャンプ場として活用できないか検討している。第一歩として、7月初めに公園を管理する町の許可を得て、試験的にキャンプを行った。いつかキャンプ客でいっぱいに―。豊かな自然に囲まれた静かな夜に夢を膨らませた。

 今月1日。すっかり日が暮れた園内の広場から明かりが漏れていた。大きなテントの中にはバーカウンターのように横長のテーブルが置かれ、奥のコンロでは夕食づくりの真っ最中。魚介類のパスタがおいしそうな湯気を上げた。心地よい音楽が、親子や友人同士の会話を弾ませる。

 町内の有志6人は昨年11月、アウトドアグループ「ソモッシュ」を立ち上げた。キャンプ場整備を訴えるきっかけは、町内の小学校でキャンプ行事が休止になったこと。グループで参加した近隣のイベントで、多くのアウトドアファンがいることを実感し、思いを強くした。

 ホテルや旅館はおろか、キャンプ場もない町内では、行楽シーズンに国道沿いの道の駅などに車を止め、夜を明かす人たちを見掛けることも珍しくない。需要は眠る。

 メンバーを束ねる岡田大作さん(39)は「城山公園は気軽に訪れることができ、町の中心にこれだけ自然が残るところはなかなかない」と優位性を指摘。キャンプ場整備の機運を醸成するため、まずはイベント開催を目標とする。「三戸からアウトドアの発信をしたい」と地域振興に向けて意気込む。

デーリー東北新聞社