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九州豪雨、死者25人に 1885人避難、東峰村の孤立解消

7/11(火) 11:37配信

西日本新聞

 九州豪雨で甚大な被害が出た福岡県朝倉市では発生6日目となる10日も捜索が続けられ、新たに男性2人女性1人の死亡が確認された。県は有明海で遺体で見つかった男性も豪雨の犠牲者と発表し、福岡、大分両県の犠牲者は25人となった。福岡県では20人以上の安否が不明のままとなっている。自宅を失うなどして避難所生活を続けている人は朝倉市と福岡県東峰村、大分県日田市などで計1885人に上り、避難の長期化が懸念されている。

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 8日に有明海で発見された5遺体のうち1人の身元について、朝倉市災害対策本部は同市杷木林田の坂本行俊さん(79)と発表した。有明海は被災地を流れる筑後川が注いでいる。

九州北部では局地的に激しい雨が降る恐れ

 福岡県警によると、10日午前、朝倉市杷木松末の赤谷川付近で心肺停止状態の男性を発見、死亡を確認した。午後には同市杷木久喜宮で女性、同市杷木志波で男性が見つかり、いずれも死亡が確認された。3人の身元は分かっていない。

 朝倉市によると、8日に同市杷木池田で見つかった遺体は小嶋初子さん(69)、9日に同市山田で発見された遺体は村山幸子さん(80)と確認された。

 両県によると、避難者の内訳は朝倉市1204人、東峰村285人、日田市373人-など。朝倉市と東峰村の計18カ所、日田市の9カ所の避難所に身を寄せているという。

 道路寸断による集落の孤立状態は徐々に解消し、東峰村で唯一残っていた岩屋地区(住民28人)は10日午後8時45分に車で行き来できるようになった。日田市も小野、大鶴両地区の4カ所(120人)の孤立が12日に解消する見通しになったと明らかにした。

 朝倉市は10日午後、同市杷木古賀の農業用ため池に決壊の恐れがあるとして、233世帯655人に一時、避難指示を出した。山崩れの恐れがあるとの理由から、9日午後から同市若市地区などに出ていた避難指示は解除。近くを通る大分自動車道の朝倉インターチェンジ(IC)-日田ICの通行止めも解除された。

 気象庁によると、11日には梅雨前線が対馬海峡付近まで南下する見込み。九州北部では局地的に激しい雨が降る恐れがあるという。11日夕までの24時間予想雨量は多い所で、福岡、佐賀、長崎が80ミリ、熊本、大分が60ミリ。

=2017/07/11付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:7/11(火) 11:37
西日本新聞