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小田原観光 核づくりを 「箱根に頼らない誘客」 

7/11(火) 1:20配信

カナロコ by 神奈川新聞

 小田原観光の核づくりのための構想実現に向け、官民による議論が本格的に始まった。俎上(そじょう)に乗せた小田原箱根商工会議所が描くのは、世界に知られる観光地・箱根に頼らずとも、単体で観光客を引き付けることができる小田原の未来予想図。その壮大な計画を一つでも具現化するため、関係者らが知恵を絞っている。

 「平成の城下町・宿場町構想」は、(1)小田原駅前周辺を「イキイキと元気に暮らしたくなるゾーン」(2)お堀端通りや三の丸地区など小田原城天守閣周辺を「江戸時代景観ゾーン」(3)かまぼこ通り周辺を「小田原宿体験ゾーン」(4)南町や板橋などを「歴史文化体感ゾーン」(5)御幸の浜や小田原漁港などを「海のなりわい体感ゾーン」として整備。総構え(大外郭)を加えた六つのゾーンで、約400年の歴史を誇る「歴史・文化テーマパーク」を目指すとしている。

 4月下旬に商議所や市、会員企業、市観光協会などで研究会を発足。下部組織として総構えを除く五つのゾーンを担当する分科会も設け、先月27日の2回目の研究会で分科会の各座長が進捗(しんちょく)状況を報告した。

 (1)では、中心市街地の活性化を検討している商議所の特別委員会がまとめた再開発のイメージ図をたたき台に、「観光地の顔としての見せ方や住みやすい街のあり方を研究したい」と説明。

 (2)では三の丸地区などの在り方に加え、仮設など空き家や空き地をすぐに活用できる手法を検討するとした。これに対し、市は三の丸地区を集客力や回遊性の向上につながるよう整備するため、4月に庁内で検討会議を立ち上げたと報告。「行政の考え方を9月ごろまでに一度集約し、分科会と意見交換した上で、年度内には正式にまとめたい」とした。

 (5)では、小田原漁港の観光利用や御幸の浜のビーチパーク化などを進めると強調。また「観光客の移動に、ミカン運搬用のモノレールを利用できないか考えたい」と提案した。

 研究会の設置期間は3年間。鈴木悌介会頭は会合の冒頭、「大きな絵を描き、同じ方向を向き、実現できることはどんどんやっていきましょう」と呼び掛けた。