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安倍首相に決定打飛ばした前川前次官が国会証言

7/11(火) 6:55配信

ハンギョレ新聞

閉会中審査の証言で加計学園スキャンダルを暴露

 「(獣医学部新設許可の)決定過程はとても不公平で不透明だった。最初から“加計学園”で決まっていた。その背景には首相官邸の動きがあったと考える」

 10日、日本の国会に安倍晋三内閣に決定打を飛ばした一人の男が登場した。安倍内閣の支持率を最低値に引き下げた「加計学園スキャンダル」に決定的証言をした前川喜平・前文部科学省次官だった。

 この日、日本の国会では加計学園スキャンダルの内幕を明らかにするため、定期国会の閉会後に臨時で開かれた「閉会中審査」が行われた。加計学園スキャンダルが、安倍内閣を揺るがす政治イシューになったのには、前川前次官の役割が大きかった。

 加計学園スキャンダルは、安倍首相の友人が理事長を務める学校法人加計学園が獣医学部の新設許可を受けられるよう、首相官邸が担当部所の文部科学省に圧力を加えたという事件だ。日本政府は最近50年間、獣医学部の新設許可を出さなかった。ところが今年5月、加計学園に獣医学部の新設を許可することが「首相官邸の意向」と書かれた文書が出てきて注目を浴びた。当時、菅義偉官房長官は「怪文書」として、文書の存在自体を否定した。だが、加計学園獣医学部新設許可当時に主務部署の文部科学省次官として在職していた前川氏が「担当部署が私に見せた文書」 「幹部の間で共有した」と暴露して、安倍内閣は信頼性に大きな打撃を受けた。

 前川前次官の暴露は、具体的で辛らつだった。前川前次官は、和泉洋人首相補佐官が9月に自身と面談した席で、加計学園獣医学部新設の件は「首相が自身の口から言えないから自分が話す」とはっきり言ったと暴露した。文部科学省の文書の存在を政府が否定すると、「黒を白と言っている」と非難した。10日の国会では「(首相官邸側から)広域的などの条件を付けて(獣医学部新設競争学校である)京都産業大が排除された。加計学園だけが残る形になった」と話した。

 前川前次官は、朴槿恵(パク・クネ)政府の国政壟断実態を暴露した韓国のユ・ジンリョン元文化体育部長官やチェ・ドンウク元検察総長を彷彿させる側面がある。行政府高位官僚出身で、政権内部の不正暴露に立った点がユ元長官と似ている。政権の不正暴露に立ち上がった後に私生活が暴かれたのは、チェ元総長を思い出させる。前川前次官の暴露が始まった後、読売新聞は前川氏が「出会い系バー」(男女の隠密な出会いを目的とする風俗店)の常連だったという事実を暴露した。前川前次官は「女性の貧困に関する視察調査のためだった」という弁明をした。前川前次官は「読売がなぜ報道を出したかが問題だ。官邸の動きと読売の記事が連動していると感じた」と話した。

 安倍首相側は、前川前次官による暴露の破壊力を減らすことに努めている。野党の要求に応じて、やむをえず「閉会中審査」を開き、前川前次官を参考人として呼んだが、安倍首相は国会に現れなかった。前川前次官も証人ではなく参考人として呼んだ。森友学園スキャンダルの時、籠池泰典・森友学園前理事長を証人として呼び、スキャンダルがさらに話題になるのを見て下した措置と見られると日本のメディアは伝えた。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:7/11(火) 6:55
ハンギョレ新聞