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STCC:第4戦ファルケンベルグは混戦模様へ変化? 3戦3名の勝者が誕生

7/11(火) 17:59配信

オートスポーツweb

 新生STCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権の第4戦がスウェーデン中部に位置する人気トラック、ファルケンベルグで開催され、3レースそれぞれをクリストファーソン・モータースポーツ(KMS)のフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRのレギュラー3名が制覇。しかし連続表彰台を決めたライバル、ロバート・ダールグレン(セアト・レオンTCR)が選手権首位に立つなど、シリーズは混戦模様となってきた。

【写真】週末、レースを席巻したKMSのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR

 長い歴史と伝統を誇り、2017年からTCR規定を採用した北欧のツーリングカー選手権STCC。同シリーズでトップチームとして活動するKMSのワークスマシンをドライブする、ヨハン・クリストファーソン、フレデリック・ブロムステッド、フレデリック・エクブロムのレギュラー3名は予選から好調ぶりをアピール。

 ここまで参戦6戦中5勝と圧巻の成績を残しているエースのクリストファーソンは、サクセスバラストの影響でいくぶん勢いを削がれたものの、ベテランのエクブロム、ルーキーのブロムステッドのふたりが予選を制圧。

 ドライバー人気の高い高速コースで、2度のSTCCシリーズチャンピオン獲得経験を持つエクブロムがQ1、Q2を制すると、最終Q3でも26歳のエクブロムが意地のポールポジションを獲得。

 すべての予選でクリストファーソンが3番手のセカンドロウに付けるという、KMS勢の強さが際立つ予選となった。

 7月9日の午前に開催されたレース1は、グリッド上でストールしたマシンに後続が追突、レッドフラッグとなる多重クラッシュが発生する荒れたオープニングに。

 この赤旗でリズムが乱れたか、リスタードではポールシッターのエクブロムが反応を誤り、ブロムステッドとクリストファーソンに先行を許すと、9周のレースはポジション変動なくフィニッシュ。

 KMSの3台が表彰台を占める結果となったが、チームは選手権首位を争うエクブロムとクリストファーソンを先行させず、ブロムステッドの優勝を容認する判断を下し、このレースで4位に入ったPWRレーシング、セアト・ディーラーチームのダールグレンが6ポイント差で選手権首位に浮上する結果となった。


 続く正午過ぎのレース2は、レース1のスタートとまったく同じ展開となり、遅れたエクブロムをかわしてブロムステッドが先頭へ。

 しかし高速ターン6では、レース1でストールし赤旗の起因となったアンドレアス・アールベルグのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRが、今度はグラベルに大きくコースオフ。マシンがスタックしたことでセーフティカー(SC)導入となった。

 再開後、マージンがなくなった先頭の2台はシケインでブレーキング競争を繰り広げ、クリストファーソンがアウトから並びかけるも、バラストの影響か止まりきれずにエスケープへ。この間隙を突いて、エクブロムがチームメイト2台の前に出ることに成功。

 すぐさまコースに復帰した2台だったが、続けてセアトのダールグレンが翌周のターン4でサイド・バイ・サイドのバトルに持ち込み、KMSの2台をオーバーテイク。

 隊列が乱れた隙にダールグレンの僚友であるダニエル・ハグロフのセアトも続き、そのまま21周のチェッカー。エクブロムが今季2勝目、ダールグレン、ハグロフのPWR勢が表彰台を確保した。

 そして最終レース3は午後4時前にスタート。Q3でトップタイムを獲得し、この最終レースでポールシッターとなるはずだったブロムステッドだが、彼はレース2のファイナルラップで左フロントタイヤのバーストからターン6でウォールにクラッシュ。マシン修復が間に合わず、このレースを泣く泣く見送る決断を下すこととなった。

 これで実質ポールとなったフロントロウのエクブロムは、前戦2レース分の失敗を取り戻す完璧なスタート。ブロムステッドの例からタイヤマネジメントに徹したはずだったが、この元王者のベテランも残り6周の時点で同じ症状に見舞われバリアに。

 45kgのサクセスバラストを積むクリストファーソンはさらに慎重な走りに徹し、序盤からエクブロムの後方でダールグレンを抑え、シリーズポイント争いでベテランを助ける働きをみせていたが、エクブロムが去ったことでお役御免。そのままペースを抑えてポジションをキープし、27周のトップチェッカーをくぐった。

「レース2のあとに、僕らのマシンは左フロントの負荷を軽減するセット変更を行ったけど、バーストしたのはエクブロムの方だった。僕のマシンはさらに重かったので心配したけど、ロバート(・ダールグレン)を抑えつつ、最後まで持ってくれたので幸運だった」と、世界ラリークロス選手権のレギュラーでもあるクリストファーソン。

 これで選手権は、首位ダールグレンに対しクリストファーソンが12ポイント差で追う展開に変化。次戦第5戦は8月12~13日の週末に、スウェーデン中西部の名物トラック、カールスコーガで開催される。


[オートスポーツweb ]