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第40回鈴鹿8耐制覇に挑む:Vol.2 ヨシムラスズキの津田拓也「僕たちはチャレンジャー」

7/11(火) 20:00配信

オートスポーツweb

 7月27~30日にFIM世界耐久選手権(EWC)の最終戦として開催される、“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース選手権。今年40回目の開催となるこの真夏の祭典の記念すべき第1回の優勝を飾ったのが、名門ヨシムラだ。

 ヨシムラは今年、レース活動におけるタイトルスポンサーとして、MOTULと契約したことを発表。ヨシムラとMOTULの公式パートナシップが31年ぶりの復活を果たし、チーム名も『ヨシムラ・スズキMOTULレーシング』となった。

 さらに、チームが使用するスズキのGSX-R1000が新型となって登場。4戦を終えた2017年シーズンの全日本ロードレース選手権JSB1000クラスでは、津田がこの新型マシンを駆り、現在ポイントランキングのトップにつけている。

 しかし津田は、今シーズンの全日本ロードで優勝を果たすことはできておらず、ポイントランキング2位の渡辺一馬との差は1ポイントと僅差だ。絶対王者中須賀克行が3戦連続で転倒したことを考えると、これまでの結果はヨシムラと津田にとって満足のいくものではないだろう。

 新型GSX-R1000について津田は「マシンの持ってる元々のポテンシャルは、すごく高いと感じています」と言う一方で、「まだ時間がうまく使えていない」とマシンを熟成させる難しさを語った。

「マシンはもちろんいいものですが、問題点が出てきたら改善していく。それを積み重ねてマシンをいいものに仕上げていくというのがレースなのですが、まだその時間がうまく使えていないんです」

「なので、その積み重ねをしていいマシンを造っていく時間を確保するために、鈴鹿8耐はすごく重要です。鈴鹿8耐からは対策パーツも入りますし、よくなってくると信じてやっています」

 名門コンストラクターのヨシムラが今年の鈴鹿8耐優勝のために敷いた布陣は、エースの津田に加え、2016年の鈴鹿8耐3位表彰台獲得に貢献したジョシュ・ブルックス、そして2014年のスーパーバイク世界選手権(SBK)チャンピオン、シルバン・ギュントーリの3名だ。

 津田にとって、ブルックスは昨年ともに鈴鹿8耐の表彰台に上がったチームメイトだが、ギュントーリとは初めて鈴鹿8耐で組むことになる。

「ギュントーリとは、鈴鹿8耐では組んだことがないんですが、今年、僕がMotoGP第4戦スペインGPで(アレックス・リンスの)代役参戦した際に一緒に仕事をしました」

 ギュントーリはMotoGP第4戦後にへレス・サーキットで行われたMotoGPテストに合流し、第5戦フランスGPから津田に代わりリンスの代役としてチーム・スズキ・エクスターから参戦した。

「ギュントーリはバイクに対して、とても正確なコメントを出すライダーです。急きょ行ったヘレステストでも結構いいタイムを出していましたし、順応性が高いのだと思います」

「MotoGPにも参戦していましたし、SBKでチャンピオンになったこともあるライダーなので、僕は彼の取り組みや、やっていることなどをいろいろと盗みながらやりたいですね。自分が引っ張りながらも、僕自身もいろいろなものを吸収しながらやっていきたいです」

「鈴鹿8耐ではダークホースになれるはずです。ブルックス、ギュントーリと3人でバイクを造りながら、合わせていきたいなと思います」

 7月6日に鈴鹿サーキットで行われたタイヤメーカーの合同走行では、津田が2分7秒232のトップタイムをマークした。

 鈴鹿8耐第1回の優勝から、休むことなく鈴鹿8耐の参戦を続けてきたヨシムラ。最後に、津田にそのヨシムラから参戦する鈴鹿8耐に向けた意気込みを聞いた。

「ヨシムラはスズキとして参戦しています。40周年の鈴鹿8耐を迎えるにあたり、40回参戦している唯一のチームだと聞いています。伝統あるチームですが、僕たちはチャレンジャーでもあるので、強力な他メーカーのワークスチームに全力で立ち向かいます」

 ヨシムラが鈴鹿8耐とともに迎える40回目の参戦で、2009年以来5度目となる表彰台の頂点を目指す。

[オートスポーツweb ]