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「百万石の母」人柄にじむ 土佐守家資料館、まつ書状など公開

7/11(火) 1:41配信

北國新聞社

 前田土佐守(とさのかみ)家資料館の芳(ほう)春院(しゅんいん)没後400年記念特別展「芳春院まつの書状」(北國新聞社後援)は10日、金沢市の同館で始まった。初公開の1点を含む、まつの書状約50点が一堂に公開され、子を思い、孫を案じる「百万石の母」の姿を伝えている。

 初公開されたのは、まつ最晩年の書状で、なかなか進まない屋敷普請にやきもきしながら、孫娘の病状も気に掛け「こんなことまで苦労の種に」と嘆く内容となっている。加賀藩家臣家に嫁いだ末娘ちよ宛てで、竹松幸香学芸員は「気丈で知られるまつだが、老いた母が娘に愚痴をこぼしているようにも読める」と話す。

 病床の長男利長に「一目会ってから死にたい」と語る母の叫びや、唯一の直系男孫である直之(前田土佐守家2代当主)を心配し「坊(直之)はどうしてこんなに度々病気になるのか」と憂う心など、現代と変わらぬ女性の思いを伝えている。

 11月12日まで。

北國新聞社

最終更新:7/11(火) 1:41
北國新聞社