ここから本文です

[プリンスリーグ九州]両守護神が主役となった上位対決。長崎総科大附GK湊が抜群のポジショニングで首位キープに貢献

7/11(火) 11:03配信

ゲキサカ

[7.8 高円宮杯プリンスリーグ九州第8節 長崎総合科学大附高 0-0 九州国際大付高 長崎県体育協会人工芝G]

 7月8日、高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プリンスリーグ第8節・長崎総合科学大附高対九州国際大付高の一戦が、長崎県体育協会人工芝グラウンドで行われた。第7節終了時点で単独首位をキープしていた長崎総科大附に対し、九国大付も3位。試合は上位決戦に相応しい、両者一歩も譲らない白熱の好ゲームとなった。

 その中で主役となったのが、両チームの守護神だ。長崎総科大附のGK湊大昂と九国大付の2年生GK石田晴也。この2人が90分間、安定したプレーを見せたからこそ、両チームともに相手ゴールをこじ開けることが出来ず、スコアレスドローの決着となった。

 先に魅せたのは石田だ。25分に右サイドを突破した長崎総科大附MF中村聖鷹のクロスをFW荒木駿太がヘディングシュート。石田はこれを横っ飛びでファインセーブする。

 このプレーに刺激されたのか、直後の26分に湊が魅せる。九国大付はカウンターから右サイドを破ったFW永井絢大のグラウンダーの折り返しを中央でFW堀金凌明がダイレクトシュート。だが、湊がこれを鋭いセービングではじき出した。

 後半に入っても、両守護神の牙城は堅かった。中でも湊はポジション取りが抜群だった。常にボールの位置と相手FWの位置を見て、常にステップを刻みながら、的確なポジションを取り、相手のミドルシュートも正面でしっかりとキャッチ。後半は石田と比べてファインセーブの機会は少なかったが、相手の得点の可能性を打ち消すポジション取りと、安定したキャッチングで隙を与えなかった。

 長崎総科大附は勝ち点3こそ獲れなかったが、勝ち点1という最低限の結果を残し、首位をキープ。U-18日本代表FW安藤瑞季を筆頭に、荒木、中村、西原先毅と言った全国屈指の破壊力を誇る攻撃陣を擁し、これまでの7試合でリーグ最多の22得点を叩き出しているが、その攻撃陣が沈黙をしても、リーグ最少タイの失点数を誇る守備陣がきちんと仕事をこなす。その中心にいるのが、絶対的守護神の湊であった。

 長崎総科大附がプリンス九州で喫した2敗は、実は湊のアクシデントが大きく影響している。第2節のサガン鳥栖U-18戦、1-1で迎えた後半44分に湊は左肩を脱臼し、交代を余儀なくされた。その後、後半アディショナルタイムに痛恨の失点を喫し、1-2で敗れた。続く第3節のV・ファーレン長崎U-18戦で湊が欠場をすると、チームは大量4失点を喫し、2-4で敗れた。だが、第5節の日章学園高戦で復帰を果たすと、この日の九国大付戦を含めて4試合で1失点。3試合連続完封中と、抜群の存在感を放っている。

「湊がいるから安心して僕らは攻めることが出来るんです。シュートを打たれても怖くないというか、安心感が違うんです」と安藤は太鼓判を押す。その湊は「怪我をしたことは本当に悔しかったですし、チームのみんなに相当な迷惑をかけてしまった。だからこそ、自分が出ている試合は絶対にゼロで抑えて、勝利に導きたい想いが強いです。今日も攻撃陣が相手の守備に苦しんでいることは分かったので、より強い気持ちで臨みました。結果的にはゼロに抑えましたが、まだまだキックに対する精度などが足りないので、インターハイに向けて基礎的な部分を含めて見つめ直そうと思いました」。

 昨年からレギュラーを張る湊は、1年前のインターハイも経験。その際は2回戦で滝川二高に0-1で敗れた。「インターハイは今日の試合のように拮抗した試合が必ずある。そういうときに最後まで集中を切らさないで、無失点に抑えるのが義務だと思っています。そうすれば優勝も見えて来ると思います」。たった1失点でも、負けてしまえばGKの責任。安定感だけでなく、責任感も増した守護神の存在は、今のチームにおいて大きな武器の一つになっている。

(取材・文 安藤隆人)

最終更新:7/11(火) 11:06
ゲキサカ