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豊ノ島が今場所初白星「足が出て、ついて行った」

7/11(火) 14:53配信

日刊スポーツ

<大相撲名古屋場所>◇3日目◇11日◇愛知県体育館

 館内に一瞬、上がった悲鳴を歓喜の声に変えたのは、ベテランの粘り腰だった。再起を期す東幕下28枚目の豊ノ島(34=時津風)が、今場所の2番相撲で同29枚目の彩(25=錣山)と対戦。押し出しで破り、今場所初白星を挙げた。

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 立ち合いから差し身にこだわらず、突き押しで攻勢に出た。たまらず彩が引いた所でグラリとバランスを崩し、たたらを踏むように前のめりになった。さらに彩が左に回り込もうとしたため、体勢は完全に前傾のまま崩れ、倒れ込むような形に。だが伸ばした腕と同じように、足もしっかり運んでいた。トライを奪うかのような前傾で、136キロの相手を押し出した。

 内容を伴う白星に豊ノ島は「よくあそこで足が出て、ついて行った。良かったです」と納得の笑みを浮かべた。場所前から、関取衆と手合わせするなど稽古は順調に重ねてきた。敗れた初日の1番相撲も、立ち合いはしっかり踏み込んだつもりだった。だが宿舎に戻りビデオを見ると、踏み込めていなかったことが分かった。だから、この日は「しっかり踏み込んで、あとは自然に任せてと思っていた。前に出て、あれで食って(引き技で負けて)も悔いは残らないし」と、原点回帰の前への相撲に徹した。

 東前頭11枚目で迎えた昨年の名古屋場所は、場所前の稽古で全休した。2年ぶりの名古屋の土俵でも、ファンの声援は温かかった。それに応えるように「今は(幕下以下が締める)黒まわしだけど、来年戻ってきた時には(関取が本場所で使用する)締め込みで戻れるように頑張ります」と誓った。

最終更新:7/11(火) 15:03
日刊スポーツ