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郷土の音楽資料を公開/県立図書館

7/11(火) 15:04配信

Web東奥

 県立図書館(青森市)は青森県に関わる音楽資料の収集・保存活動を進める民間団体「県音楽資料保存協会」(野村正憲会長)から寄贈された資料千数百点のうち、権利関係の問題がない楽譜やCDなど30点を公開している。協会側は「図書館が郷土の音楽資料を保存し、公開するのは全国的にも珍しく画期的なこと。県民が興味を持ち、積極的に利用するきっかけになれば」と期待している。
 公開された30点は作曲家の川崎祥悦さんや本間雅夫さん、バリトン歌手萩野昭三さんら青森県出身の音楽家の楽譜、図書、CDなど。最も古いものは1964年に出版された本間雅夫さん編の楽譜集「若きうたごえ」。「弘前バロック・アンサンブル」定期演奏会のパンフレットなどもある。
 同協会は、所有者の高齢化などで散逸の危機にある郷土の音楽資料を守ろうと、2003年、県内の演奏家や音楽団体関係者らが設立した。時代やジャンルを問わずに青森県ゆかりの音楽資料の収集・保存活動を行っており、これまでに資料約2千点を集めた。
 13年からは「県民の財産として活用してほしい」と、資料の一部を県立図書館に寄贈。同図書館は寄贈資料の権利関係の確認を進め、問題がないと判断した30点を7日から公開している。資料は、破損や盗難などを防ぐため「郷土資料」とし、原則として閉架書庫に保管しており、窓口で希望すれば館内で閲覧できるが、館外への貸し出しはしていない。今後も市販された出版物を中心に順次公開する方針。
 同図書館奉仕課の棟方維大(つなひろ)課長は「資料数が膨大で時間はかかるが、県民のために活用できる資料を一つ一つ精査しながら、将来的には多くの資料を公開できるよう作業を進める」と話した。
 一方、県音楽資料保存協会の野村会長は「青森県にはさまざまなジャンルの音楽資料が豊富に眠っており、将来的には市販された出版物以外も公開できるよう、県立図書館と協力しながら活動を続けたい」と述べた。

東奥日報社

最終更新:7/11(火) 15:04
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