ここから本文です

落雷多発のアフリカを支援、開拓 兵庫の企業、留学生との縁で

7/12(水) 7:30配信

神戸新聞NEXT

 落雷から電気機器を守る「避雷器」メーカーの音羽電機工業(兵庫県尼崎市)が、アフリカ市場の開拓に向けて動き始めた。インターンシップ(就業体験)で受け入れたルワンダ人留学生の話から、同国が世界でも落雷の多い地域だと知ったことを機に、現地の学校の落雷対策工事を技術面で支援。これから「対策の効果を実感してもらい、ルワンダ国内や周辺の東アフリカ諸国でも事業を展開したい」(幹部)という。

神戸の街に落雷 稲光の瞬間を動画で

 きっかけは2015年夏。就業体験に来た神戸情報大学院大学(神戸市中央区)のルワンダ人留学生から、自国の落雷被害が深刻だと聞いたことだった。米航空宇宙局(NASA)が公表する落雷頻度を可視化した世界地図を見て、同国は世界で最も落雷が多い地域の一つだと確認できた。年間に数十人が雷が原因で亡くなっているという他の調査もあった。

 同社はそれまで事業の大部分を国内で展開してきたが、アフリカにも照準を向けた。市場としての可能性に加え、情報通信技術(ICT)を基盤に経済成長を図るルワンダで、コンピューターを雷から守って地域の発展に貢献したいとの思いがあったという。

 昨年には、かつて落雷被害を受けたルワンダの専門学校に避雷器を設置。事前に自社へ招いて設置ノウハウを伝授したルワンダ人らに施工を委ねた。被害を受けたとき、学校には他国製の避雷器があったが、設置の仕方に不備があったとみたからだ。

 今後は神戸情報大学院大学の卒業生らや現地企業を代理業者として、避雷器の導入を進める考え。落雷の予兆を捉える「雷センサー」の普及や、雷に関する知識を教える教室の開催も計画している。

 近隣のケニアやタンザニアなどでの事業展開も視野に入れており、同社の吉田厚取締役は「日本で培ったノウハウを生かし、アフリカが抱える落雷の悩みを解決したい」と話す。(長尾亮太)

最終更新:7/12(水) 7:44
神戸新聞NEXT