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アジア初のプレミアム客船「ゲンティン ドリーム」で巡る2泊3日の香港ウィークエンドクルーズ(3日目)

7/12(水) 0:00配信

Impress Watch

 ゲンティン ドリームによる「香港ウィークエンドクルーズ」3日目は、早朝に香港に入港し、下船するスケジュールだ。1、2日目で紹介しきれかったビュッフェや有料レストランを中心に、フライ&クルーズならではの下船後の楽しみである香港の街中の観光についても紹介する。

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■船が香港に帰港。操舵室の見学やオリジナルグッズの購入も忘れずに

 クルーズ3日目となる日曜日の朝。このクルーズは終日航海のため、バルコニーのある部屋でも窓から見えるのは実は海だけという時間帯がほとんどだ。そのため、この日は早朝から外に陸地や街が見え、景色が動いていてびっくりした。香港に帰ってきたのだから当然だった。

 船は8時に香港に入港し、指定された順番に順次下船していく。船内を巡れるのは早朝だけだ。時間が少ないためできることは限られるが、人が少ない分、船内の施設は見て回りやすい。実質1日半では見て回れなかった場所を、最後に見ておこう。

 ゲンティン ドリームは社員旅行などのMICE需要を非常に重視していることもあって、グループで利用できる施設やミーティングルームが用意されているのが印象的だった。例えばデッキ19にある「ビジネスセンター」はパソコンやプリンタが並ぶインターネットカフェのようなスペースではなく、がらんと広くソファが多数設置されている。グランドピアノが設置された「パームコート」と名付けられたラウンジもそのそばに併設されていて、ツアーや法人などのセミナーやミーティングが開きやすそうだ。

 中国本土ではまだ個人で自由に海外旅行をしにくい環境から、研修旅行や社員旅行が従業員に非常に重視されている。社員旅行をケチると従業員が会社を見限って大量に辞めるという事情もあって、その結果、どの企業も社員旅行にとても力を入れている。豪華な社員旅行に家族ごと連れて行くことが会社のステータスなので、ゲンティン ドリームのような豪華客船が社員旅行に選ばれるよう力を入れるのも自然な流れなのだろう。

 1、2日目のレポートでは紹介しきれなかったが、船内ではデッキ15にある「ブリッジビューイングルーム」も必見。操舵室が見られ、ゲンティン ドリームの大きな模型も設置されている。実はゲンティン ドリームの全体像は香港のカイタック・クルーズターミナルに停泊中も見えづらく、この模型で全体を初めて確認できた。船首の両側に宇宙飛行士とマーメイドの美しいペイントがされているのが確認できる。

 また、デッキ6のロビー近くには写真撮影の「フォトセンター」があり、プロによる館内での撮影などが申し込める。ほかにも館内にコンビニのようなショップはないのだが、スナック類やお土産を売る「スーベニアマーケット」や、ゲンティン ドリームのオリジナルグッズを販売する「ポップアップマーケット」がバー360の近くに設置されている。下船後にオリジナルグッズを購入できる場所はないので、購入したい場合はこのショップで購入しておいたほうがいい。

 ちなみに、グループ内でiPhoneの充電ケーブルを忘れてケーブルが売っていないかと探していた人が、最後まで見つけられずにいた(貸し出しもなかった)。寄港地で降りて買い足すという方法が取れない分、必須のものは忘れないようにしておこう。

■船内は有料レストランが充実。焼きたてパンや軽食は下船直前まで購入可能

 3日目にもオープンしている数少ない施設に「ロビーカフェ」と「ブレッドボックス」があった。ブレッドボックスはクロワッサンやドーナツなどの本格的な焼きたてパンが買えるショップ。コーヒーやソフトドリンクの販売もされていて、ロビーで下船待ちしている間の軽食にぴったりだった。本格的な生ケーキもあるので、部屋でスイーツが食べたいときにもよさそうだ。同じくロビーにある「ロビーカフェ」では東南アジアで人気の軽食が、箱詰めでテイクアウトできる。

 ゲンティン ドリームのクルーズでは、1日6食が無料で食べられる設定なのだが、それにプラスして有料レストランもとても充実しており、全部で13カ所ある。バーやラウンジまで含めると35カ所だ。1、2日目にはこの船の名物でもある海南鶏飯が食べられる「ブルーラグーン」や、海を見ながら屋外で食べられる火鍋屋の「ホットポット」がとてもにぎわっていたし、日本食の高級料理店「ウミウマ」や、オーストラリア料理の「ビストロ by マーク・ベスト」、高級中華料理の「シルクロードガーデン」もディナータイムは人が多かった。アジアの客船らしい、充実した食を楽しみに乗船している人が多いのがよく分かる。

■朝食のビュッフェは船内2カ所。バラエティ豊かな内容

 ビュッフェは6時から8時までオープンしているので、ゆっくり朝食を食べてから下船することができる。前述の通り1日6食が無料という設定のため、ビュッフェやダイニングに入室するときは部屋のカードキーをスキャンされる。ビュッフェは「ドリームダイニングルーム」の上階(デッキ8)と下階(デッキ7)「リド」(デッキ16)にある。

 デッキ16後方にあるリドは、非常に広いビュッフェレストラン。営業時間内は終日ビュッフェ形式での提供だ。朝食、昼食のほか、15時から16時にはアフタヌーンティーも提供。ディナーは22時までだが、深夜0時から1時までは夜食の提供もある。

 一方、デッキ7とデッキ8のドリームダイニングルームは朝食と昼食はビュッフェスタイル。夕食時のみ座席でコースディナーが提供され、部屋ごとに利用時間が指定されている。

 朝食で用意されている内容はリドとドリームダイニングルームで大きな差はないが、ドリームダイニングルームの方は点心や麺類の提供も行なわれている。クルーズ中、朝食は2回食べる機会があるので、どちらも行って比べてみたい。

■下船後、香港を観光。フライ&クルーズなら短時間でも観光をお勧め

 今回のメディアツアーでは8時に入港したあと9時には下船が完了。前日の夜中2時までに部屋の外にスーツケースを出しておけば下船時に降ろしておいてくれるが、ウィークエンドクルーズの場合は2泊だけということもあって荷物も少なく、預ける人は少ないようだった。

 ターミナルは駅から離れているので、最寄り駅までの無料バスや、空港までの有料バス、タクシーなどで移動する。ただ、下船した時点では、まだ日曜日の朝9時という時間帯なので、夕方~夜のフライトを選ぶと香港の街中の観光も十分できる時間がある。リピーターなら行きたい場所に直行すればよいし、初めてならより効率よく回れるように、旅行会社が提供する現地発着の半日や1日のオプショナルツアーを利用すると効率的。ツアーバスならスーツケースも預けられるので観光して回るのもラクだ。

 また、香港国際空港まで香港エアポート・エクスプレスで移動する場合に限り、利用する航空会社が対応していれば九龍駅や香港駅で「イン・タウンチェックイン」をすればスーツケースを預けて身軽に観光することもできる。ただし航空会社によって利用規定は違うので事前に確認しておこう。

 今回のツアーでは15時10分に香港国際空港を出発し、20時25分に成田空港に到着するキャセイパシフィック航空のCX500便を利用したため、12時30分ごろまでの3~4時間が観光に充てられた。ビクトリアピークに行くか、街中を巡ってお土産物やグルメを探すぐらいの時間しかないが、香港の場合は街の魅力が十分なので、数時間だけでも観光した方がフライ&クルーズの魅力を堪能できる。

 ちなみに日曜日中に帰宅したい場合はこれが限界だが、香港から深夜便で帰国し、月曜日早朝に帰宅すればよいのであれば、朝から夜まで1日観光し尽くして、夜景の「シンフォニーオブライツ」も見てから空港に向かうというプランも可能だ。

 この日は街中の観光へ。「ハーバーグランドホテル」の近くからゲンティン ドリームの全景を見て、ワンポア(黄埔)にある「イオンスタイルワンポア」で買い物。「ペニンシュラホテル」へ移動し、夜景ショーのビューポイントとしても有名な海岸沿いの遊歩道「尖沙咀プロムナード」へ。香港らしい景色を堪能したあとスターフェリー乗り場を横目で見つつ、オーシャン・ターミナル前を通った。

 実は今回のクルーズで利用したカイタック・クルーズターミナルは、旧香港国際空港(啓徳空港)の跡地。22万トンの大型客船が2隻同時に停泊できる規模として2013年にオープンした。それ以前はこのオーシャン・ターミナルしかなく、大型客船は水深が足りずにコンテナ船用の埠頭に接岸することも多かったそうだ。現在も接岸に問題ない規模のクルーズ船はここに停泊しており、隣接する巨大ショッピングエリアの「ハーバーシティ」は買い物天国だ。

 そんなエリアをB級グルメを堪能しながら散策し、ブランドショップ街の方へ移動。旧水上警察のコロニアル建築を活かした新名所の「1881ヘリテージ」を通り、街中でお茶やお菓子などのお土産物を買い、ネイザンロードの重慶マンション前を通って再びペニンシュラホテルへ戻った。たった数時間だが、街中の散策はクルーズとはまた違う楽しさのためか、1回の旅行で2度楽しめる、得したような気持ちになった。

 ペニンシュラホテルからバスで香港国際空港へ移動し、チェックイン。最後に香港国際空港内のワンタン麺の名店「正斗粥面專家」でランチを食べてからゲートに向かった。

 週末を利用するため、フライ&クルーズながら金曜日の1日だけ休めば参加できる気軽なクルーズ旅であるゲンティン ドリームによる香港ウィークエンドクルーズ。巨大なプレミアム船であるだけに正直言って2泊では全部は見きれないのだが、その魅力は十分感じられた。長い休みは取れないけれど、新造船を体験しておこう! という目的にはぴったりだ。

 船の中は、乗客層がアジア圏全体から集まったとてもバラエティ豊かな構成だということもあって、「安全でキレイな東南アジア旅行」のような雰囲気も感じる。施設は新しく近代的で、東南アジアのグルメを体験したり、一流のショーや嗜好品で普段できない体験もできるなど、魅力は十分だ。事前にトライしてみたい体験をピックアップしておき、短いクルーズ時間を香港の街中の観光と合わせてめいっぱい楽しみたい。

トラベル Watch,赤池淳子

最終更新:7/12(水) 0:00
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