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【香港】香港の本土向け融資需要が低下、中信銀行

7/12(水) 11:30配信

NNA

 中国中信集団(CITIC)系の中信銀行(国際)が10日発表した、香港での中国本土からの越境融資需要を示す「信銀国際跨境銀行需要指数」は第3四半期(7~9月)に56.1となり、第2四半期(4~6月)から1.1ポイント低下した。融資動向を判断する上で節目となる50は上回ったものの、企業、個人ともに第2四半期を下回り、需要低下が鮮明化した。11日付香港商報などが伝えた。
 企業の融資指数は54.2で、第2四半期から1.3ポイント低下。指数を構成する9項目のうち、「規制緩和予想」を除く8項目全てが第2四半期を下回った。信銀国際の廖群首席エコノミストは、企業の融資需要が低下した背景に本土当局の資本流出の規制強化と人民元安の観測継続を挙げた。ただ「投資の機会が減っただけで、依然として意欲は高い」とも付け加えた。
 個人の融資指数は63.8となり、第2四半期から0.4ポイント低下した。指数を構成する9項目のうち、「移民」、「教育」、「クレジットカード・住宅ローン・個人ローン」の各項目がそれぞれ下がった。
 一方、「金融投資」が1.4ポイント上昇の69.9、規制緩和予想が2.1ポイント上昇の51.6。廖首席エコノミストは株価指数の開発、算出を手掛ける米MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が同社の新興国株指数に本土A株を採用することを決定したことや、本土と香港間の株式相互取引の推進が金融投資の需要を押し上げたとみている。
 規制緩和予想が企業、個人そろって上昇したことについては、「今後本土の資本規制が次第に緩和されるとの見方が反映された。人民元相場が安定し、マクロ経済が改善すれば、香港の人民元プールが底を打ち、上昇に転じる可能性もある」と指摘した。
 人民元の対米ドル相場は、年末に1米ドル=6.9元台になると予想。来年以降は毎年2%の下落余地があるとみている。

最終更新:7/12(水) 11:30
NNA