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JAL、大型機はA350のみ 植木社長「効率落ちる」

7/12(水) 21:44配信

Aviation Wire

 日本航空(JAL/JL、9201)の植木義晴社長は7月12日、エアバスA350 XWB以外の大型機について、導入する意向がないことを明言した。

【A350-1000試験機の機内】

 現在の大型機はボーイング777型機で、2019年度からはA350に置き換えが始まる。植木社長は「(2010年の)破綻前は7機種を導入していた。現在は4機種に集約している」と説明。「機種を多く持つことが、効率的にいちばん落ちる」とし、大型機と中型機、小型機をそれぞれ1機種ずつに絞ることが理想とする認識を示した。中型機は767と787の2機種で、小型機は737を運航している。

 JALは2013年10月7日、A350を最大56機導入すると発表。2019年度から6年程度で、777を置き換える。確定発注は標準型のA350-900が18機、長胴型のA350-1000が13機の計31機で、このほかにオプションで25機を購入する契約を締結した。オプション分は、正式発注時に2機種のどちらかを選択できる。

 メーカー標準座席数は、A350-900が3クラス325席で、胴体を延長したA350-1000は同366席。植木社長はA350以外の大型機について、「ほかの大型機を入れる予定はない」と述べ、総2階建てのA380(4クラス544席)や777-9(400-425席)などを導入しない意向を示した。

 また、JALグループで地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)が運航するリージョナル機は、2016年5月から運航しているエンブラエル190(E190、2クラス95席:クラスJ 15席、普通席80席)が、グループの機材でもっとも大きい。

 植木社長は「リージョナルもE190まで。その後(21年から受領開始予定)のMRJを期待している」と述べ、エンブラエルが2019年前半から納入予定のE195-E2(1クラス132席)など、E190より大型の機材は導入しないとした。

 JALは12日、羽田-ロンドン線の深夜便による増便を発表。羽田発を午前2時45分、ロンドン着を午前6時25分に設定した。羽田やヒースローは発着枠の空きがなく、昼間帯の増便が難しい。発着枠に制約がある場合、機材を大型化することで提供座席数を増やす方法があるが、JALはこの手法を取らず、多頻度運航による利便性向上や、高いロードファクター(座席利用率)を維持することで、供給過多による値崩れを防ぐ狙いがあるとみられる。

Yusuke KOHASE

最終更新:7/13(木) 17:48
Aviation Wire