ここから本文です

トヨタ、水素供給網構築へ 実証事業を本格化 燃料電池フォークリフトに

7/13(木) 8:15配信

SankeiBiz

 トヨタ自動車や神奈川県などは12日、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出が極めて少ない水素の供給網構築に向けて進める実証事業を13日から本格化すると発表した。風力発電で得た電力をもとに水素を製造し、工場や物流拠点で使われる燃料電池フォークリフトに供給する。通常の電動フォークリフトに比べ80%以上のCO2を削減できると試算しており、コスト削減効果なども検証。燃料電池車(FCV)や水素ステーションの普及に壁が立ちはだかる中、供給網構築で「水素社会」の実現につなげたい考えだ。

 環境省の委託事業として行う実証事業は、神奈川県やトヨタのほか、横浜市▽川崎市▽東芝▽岩谷産業-などが協力して実施。昨年11月から試験的に行われ、このほど必要な設備がそろった。燃料電池フォークリフトや大型蓄電池をトヨタが、水素の製造プラントは東芝、岩谷産業は水素の貯蔵タンクや輸送車などを提供する。

 トヨタの友山茂樹専務役員は、水素充填(じゅうてん)にかかるコストを「将来的に半分以下ぐらいにしたい」と話した。

 一方、FCVをめぐっては、トヨタ「ミライ」の登録台数は2014年の発売から今年5月末までで約3500台。ホンダが昨年からリース販売をしている「クラリティ フューエルセル」は3月時点で145台だった。「20年に4万台程度」とする政府目標の達成は厳しいとの見方もある。

 FCVは本体価格が720万円超と高額な上、政府が「20年度に160カ所程度」を目標とする全国の水素ステーションの数も現在は90カ所程度にとどまる。

最終更新:7/13(木) 8:15
SankeiBiz