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重傷の父、胸中複雑 「許されないが自分の息子」 浜松一家殺傷

7/12(水) 7:49配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 浜松市北区三幸町の自宅で2016年4月、両親と姉、祖母をサバイバルナイフで刺して3人を殺害したなどとして、殺人と殺人未遂の罪に問われた無職の長男(32)に対する静岡地裁浜松支部(山田直之裁判長)の裁判員裁判初公判で11日、重傷を負った父親(61)への検察側の証人尋問が行われた。父親は量刑について「軽くしてくれとも、重くしてくれとも思わない」と述べ、理由を「(犯行は)許されることではないが、自分の息子でもある」と説明した。

 父親は、犯行前の被告の様子や事件当日の状況なども証言した。被告に突然襲われた際、大けがをしながらもナイフを手から離させ、「『おまえは俺の息子だぞ』と言って抱きしめた」と語った。検察側が冒頭陳述で職場でのトラブルや休職を家族に知られたくないと思い、犯行に至ったと指摘したことを受けて、父親は「それだけ悩んでいたならもっと真剣に話を聞いてあげれば良かった」と話した。

 12日は弁護側による父親の証人尋問や被告人質問が行われる。初公判で被告は起訴内容を認め、弁護側は「妄想性障害の影響があり、犯行当時は心神耗弱状態だった」と主張した。

静岡新聞社