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『カーズ』新作、主人公に最大の決断を迫った理由

7/12(水) 8:16配信

シネマトゥデイ

 ディズニー/ピクサーの人気シリーズ最新作『カーズ/クロスロード』では主人公のレーサー、ライトニング・マックィーンに引退の選択が迫られる。しかもその理由には、後進の台頭による己の限界を感じた先での故障というアスリートならではの悩みが影響している。ピクサーの人気シリーズとして、ナンバリングタイトル以外にもスピンオフも制作されてきた『カーズ』の今後さえも左右する内容に、なぜ監督たちは挑戦しようと考えたのか。ブライアン・フィー監督と、プロデューサーのケヴィン・レハーが語った。

【映像】 アスリートとは……『カーズ/クロスロード』予告編

 フィー監督は、「シリーズについてはあまり心配していなかった。僕たちにとって何か意味があるストーリーを語りたかったんだ」ときっぱり。「マックィーンはアスリートだ。アスリートは永遠に現役でい続けることはできない。ある時点で、人生最良の部分はもう過ぎたかもしれないと気付く時がくるんだ。そのときに次に何が起きるのか? それが僕たちにとってとても興味深かったんだ」と続ける。

 そしてレハーは「僕たちはキャラクターたちが大好きだし、語られるべきストーリーがある」と言いつつも、「僕らは引退に直面しているレースカー・ドライバーたちにインスパイアされたんだ。それこそが出発点だった」と説明。それ以外のストーリーであれば「たぶんこの映画を作ることはなかっただろう」とも断言する。

 シリーズの3作目ともなれば、「なぜ今もこのストーリーを語っているのか?」ということを考えなければならない。その上でフィー監督は「観客はなぜ3作目を観るのか?」と自問自答した。そして出た結論は「キャラクターが進化するところを観たいんだ」。1作目の『カーズ』でわがままだったマックィーンの成長が描かれたならば、観客は「これから(彼に)新しい問題が起こることはない」と考える。そのマックィーンが再び進化する機会を与えるなら? 「マックィーンに彼ではない行動をさせることはできない。でもキャラクターを新しい状況に置くことはできる」。そして今作が作られることになった。

 「何か新しい問題を無理矢理作り上げることもできないよ。でもキャラクターを新しい状況に置かないといけない。僕たちは完璧なキャラクターは好きじゃないからね。僕たちは欠点があるキャラクターたちが好きなんだ。キャラクターたちには教訓を学んで、成長してほしいんだ」と話すフィー監督。彼は「そして今マックィーンは、(『カーズ/クロスロード』で)観客を驚かせるかもしれないことをやっているんだよ。……願わくばね」と明かしていた。(編集部・井本早紀)

映画『カーズ/クロスロード』は7月15日より公開

最終更新:7/12(水) 8:16
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