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<小樽ひき逃げ>後を絶たない飲酒運転 あす事件から3年

7/12(水) 8:18配信

毎日新聞

 北海道小樽市銭函の海水浴場「おたるドリームビーチ」近くで、海水浴帰りの女性4人が死傷した飲酒ひき逃げ事件から13日で3年となる。今年4月、事件を起こした男に危険運転罪を適用し懲役22年とする判決が確定したが、飲酒運転は後を絶たない。道内屈指の海水浴場には依然として事件前のにぎわいが戻らず、遺族の悲しみも癒えない。【澤俊太郎、真貝恒平】

 数少ない道内の大型海水浴場として、一、二の集客を誇ったドリームビーチ。事件をきっかけに海の家の違法建築も発覚し、昨夏に2年ぶりに営業を再開したが、利用者がコンロを持ち込むバーベキューは禁止され、来場者は約5万人と以前の3分の1程度に激減。事件の影響に苦しむ。

 海の家の経営者でつくる「ドリームビーチ協同組合」は今年、新たに無料のバーベキューエリア(幅113メートル、奥行き20メートル)を設置し、飲酒運転をしないと誓約した利用者に開放。少しでも利用者を増やしていこうという狙いだが、エリアには監視員1人を配置するほか、車の運転者に「飲酒運転根絶」の赤いリストバンドの着用を義務付け、目を光らす。

 筒井弘子理事長(77)は「事件を風化させず、事件と向き合い続けなければならない。それが私たちの責務」と、再発防止に万全を期す。事件後、現場の市道には車道と歩道を分けるガードレールが設けられた。ただ、歩道は砂利で、ビーチサンダルなどでは歩きにくく、利用者が車道を歩く恐れもあるとして、今季は、最寄りのJR星置駅からの無料シャトルバスを運行する。

 道警によると、道内で昨年起きた飲酒運転による人身事故は、前年より1件少ない162件とほぼ横ばい。死者は11人と1人減ったものの、負傷者は10人増の220人と多い。今年6月までの半年は、事故が前年同期比17件減の59件、死者は同7人減の2人と減少傾向を見せているが、「例年、忘年会シーズンとなる11、12月に飲酒運転が増える。意識が十分に浸透しているとは言えず、『飲んだら乗るな』を徹底してほしい」(交通指導課)と呼びかける。

最終更新:7/12(水) 8:18
毎日新聞